学校・保育・教育の体験談

働いてわかった教員の仕事の魅力的な面とブラックな面 

投稿日:2021年9月13日 更新日:

教師という仕事の魅力

大きな魅力は自分の好きな教科のことを次世代に教えることができることです。

自分が学生時代に一生懸命学んできたことを教えることが仕事になります。

それまでの経験が大いに生かせる仕事はなかなかないと思います。

授業を作るために教材研究をしていきます。

それは自分の好きな好きな教科を研究して深めていくことなので大変でも苦になりません。

苦にならないことでお金がもらえるのは非常にありがたいと思います。

またその授業をしたときに、子供たちにわかってもらえるととても嬉しいです。

自分の授業によって子供たちの世界が少しでも広がっている実感があると、次も頑張ろうと思えます。

 

未来を作る仕事

子供たちに教える中身はすぐに効果が出るものと何年も経ってから効果が出るものがあるように思います。

教科の内容はその場ですぐ伝わりますが、5年後10年後の未来に教えたことがやっと実感してもらえたということもあります。

生徒が卒業した後に、何年かして社会人として再会することがよくあります。

その時に「あの時に先生にこのように声かけてもらったからこそ今の仕事に打ち込めている。」などと言ってもらうことがあります。

今の世の中で、「即戦力」とか「すぐに役立つ」とかいうことが重視されますが、何年後かへの種まきのような教育のあり方は希望がある仕事だと思います。

目の前の生徒が大人になったときにどういう力が必要なのか、未来を想像しながら今の授業を作っていくと言う作業は非常に面白いです。

グローバルな世の中で様々な価値観に出会うであろう子供たちがそれぞれの価値観を大切に出来るような授業を作れたらいいなと思いながら日々仕事をしています。

 

子ども達の成長と自分の成長

教師をしていてやはり1番魅力だなと思う事は子供の成長に寄り添う得ることだと思います。

50点しか取れなかった生徒が一生懸命勉強したことで80点以上取れたと言うようなことも非常に喜ばしいです。

また人間的な面での成長も見ることができます。

友人関係がうまくいかなかった生徒も、いろんな友達と話したり関わりを持つ中で自分なりの人間関係の作り方を学んでいきます。

そんな現場に立ち会い、ときには一緒になって悩むことのできる仕事です。

また子供たちや他の先生方から学ぶこともたくさんあります。

日々学校の中は勉強です。

仕事を通して自分が成長できていると言う実感もあります。

子供たちの成長に負けないように自分も学び続けようと思える職場です。

 

女性にとって働きやすい職場

産休や育休が充実しています。

育休は3年取ることができ、3年とる先生も多いです。

充実してるので産休や育休に対する理解も他の職場よりもあるのではないかと思っています。

復帰時も立場は保証されています。

産休中は勤続年数がそのまま保持されます。

また生理休暇やつわり休暇などの制度もあり、体調に合わせて休暇を取ることも可能になっています。

また仕事内容に男女差はなく、男性とほぼ対等に仕事ができる職場であると思っています。

女性も多いので家庭と仕事両立と言う面でアドバイスをしてくれる先輩も多いように思います。

教師の仕事のデメリット

休憩時間が無い

世間でも言われているように教師の仕事はブラックの側面が確かにあります。

8時から5時までの勤務時間の中に休憩時間は実質ありません。

実質、というのは制度上はあるものの実際にゆっくりできる時間はほぼないです。

一般の仕事は休憩時間に昼食をとることになると思いますが、小中学校勤務になると昼食は給食になることがほとんどです。

給食の時間は生徒と同じ教室で一緒に食べます。

その時間は生徒の配膳からアレルギーの対応、片付けまで指導しなければなりません。

自分の食べる時間は5分ぐらいで慌てて食べるだけ食べて後は指導をしているというような状況です。

早く食べ終えて生徒の提出したもののチェックや丸付け時間にするということもよくあります。

授業のない時間があったとしてもその時間は連絡帳のチェックや別の授業の準備に追われているので、休憩できるような時間はほぼありません。

 

時間外勤務の長さ

勤務時間が8時から17時のように設定されていますが、勤務時間外の労働が普通に設定されます。

8時から勤務から勤務のはずなのに、8時前には子供たちが学校にいるような状況です。

子供たちが学校に来るからには学校少なくとも開ける必要があります。

また部活動は放課後6時までと言うように決められていたりしますが、普通に毎日時間外労働が設定されている状況です。

残業がある分残業手当が出て稼げるのではないかと言うことをよく言われるのですが、残業手当にあたるものは出ていません。

給特法という法律で給料の4%を上乗せする分、残業代は出さないということになっています。

平日の部活動はボランティアです。

土日の部活は手当がでますが、遠征などの交通費は出ないので、交通費と弁当代で足が出てしまうなんていうこともあります。

部活などにとられる時間が長いくせに、その分は強制ボランティアです。

そのことは大きなデメリットであり、改善しなければならない点です。

-学校・保育・教育の体験談
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

モンスターペアレント夫婦の共通の敵にされた教師

①充実していた田舎町での10年間 大学を卒業して10年間、田舎ののんびりとした環境で教職を過ごしました。 もちろん「山あり谷あり」、順風満帆とはいかなかった教員生活でしたが、子どもたちだけでなく、地域 …

no image

障害児保育の仕事は子育て・親育て・そして自分も育つ

・感動と喜び 私は新卒で就職したのではなく、結婚して子供ができてから初めて働き始めした。 働くきっかけは、園に併設している支援センターに遊びに行ったことで、親子でその園に入ることになりました。 そこは …

no image

60代から中学校の管理用務員として働いた体験談

64歳から4年間、京都市内の某公立中学校で管理用務員として働いていました。 68歳になり定年退職しました。 男性です。 収入は月給(手取り)で13万円ほどでしたが、年に2回あった賞与を分配すると月に2 …

no image

経験のない部活の顧問を任されてモンペの餌食に

①講師でクラス担任、部活の顧問になった私 大学で国語の教員免許を取得後に実家の近くで、講師として教壇に立ちました。 教師が夢だったのですが、本採用試験に受からずに講師での採用になりました。 中学校で、 …

no image

安い給料でも働く保育園職員の心の内についての考察

・給料について 私は、保育園や高齢者介護施設、障がい者施設をいくつも運営している企業が、直接経営している企業主導型保育園で働いていました。 母体の企業は業界では大手と言われていますが、一般の保育園と同 …