職業名 劇場の売店
雇用形態 アルバイト
勤続年数 4
入社時の年収。(ボーナス、インセンティブ含む) 時給900円
退職前の年収(ボーナス、インセンティブ含む)。 時給900円
性別 女性
・珍しいアルバイト発見
私が大学生の頃、土日は暇だったため何かしたいなと思い、アルバイト情報誌を眺めていました。
そこで目に留まったのは、劇場内の売店でお菓子を売る仕事でした。
元々お菓子が好きだったので、すぐに応募しました。
面接後、無事に採用された私はオープニングだったこともありお店作りからスタートすることになりました。
開業前の劇場へ入る特別感と初めてのアルバイトに緊張しながら向かいました。
1人体制だったので、交代勤務のパートさんとの顔合わせもここで行いました。
とても優しく、明るいパートさんにホッとしました。
担当の社員さん2人とパートさんとでお店作りをするのは、文化祭の前日の様でとても楽しかったです。
隣の売店のパートさんは年配の方で、その方も優しく親切だったこともありすぐに打ち解けました。
・劇場の売店の仕事内容
お客様はチケットを持って観劇に見えた方のみでした。
開場や休憩の際にお菓子を購入されるお客様への対応でした。
忙しいのは15分から30分程で、劇が始まるとロビーは静まり返り売店の店員は休憩や品出しに入ります。
私の所は小さなお店だったので、品出しや商品整理はすぐに終わりご飯を食べたり、本を読んだり、テスト勉強をしていました。
1人体制だったので、誰かに気を遣う事もなく自分の部屋の様に気楽に過ごしていました。
その日の最終公演の2幕目の休憩が終わると、在庫と売り上げを計算して日報を本社へファックスして終演までに業務を終わらせていました。
・劇場売店のここがホワイト!
お客様は観劇に見えた方のみなので、皆様穏やかでワクワクした雰囲気が伝わってきて、私も楽しくなりました。
4年間でクレームを受けたり、嫌な気持ちになったことは一度もありませんでした。
開場から2幕目の休憩までが勤務時間でしたが、待機時間が多かったので実働はかなり短かったです。
もちろん待機時間も時給は発生していました。
社員の方がたまに様子を見に来ることはありましたが、みなさん優しかったので楽しくおしゃべりをするという感じでした。
一日の売り上げノルマも無かったので、気楽にお仕事が出来ました。
辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。
年に2回ほどチケットを貰えることもあり、観劇も出来ました。
今までミュージカルや演劇に興味が無かった私も、劇場で働き始めてからはすっかりはまってしまいました。
趣味=職場になったことで出勤の嬉しさが倍増しました。
・デメリットももちろんあります
私は元々人に気を遣ってしまう性格なので、大人数よりも一人の方が落ち着くのですが、やはり初日は緊張しました。
事前に研修を受けていたので、業務内容は分かりましたが何か突発的なトラブルが起こったらどうしようと胃が痛くなりました。
手持ち金が合わない時は1人で何度も計算し直し、終演ぎりぎりまでかかったこともありました。
発注もしていたので、最初のうちは読みがはずれることも多く、相談できる相手がいないことから不安はありました。
ただ、釣銭切れの時や商品の欠品時は近くの売店の方に助けて頂いたりと暖かい空間でした。
あと、劇場なので休演日は仕事がありません。
安定して収入を得たい方には不向きかと思います。
公演日は事前に分かっているので、Wワークで働くのはおすすめです。
・最後に
大学4年間、かなりレアなアルバイトをさせて貰ったなと思います。
1人で小さなお店を経営しているようで、とても楽しかったです。
発注からレジ締め、商品の破棄まですべて任せて貰えたことで自信にも繋がりました。
何より、非日常の空間でワクワクオーラ全開のお客様とのコミュニケーションが本当に楽しかったです。
アルバイトが楽しすぎて、最終日はかなり落ち込みました。
いつか、子供が大きくなって自由な時間に働ける日がきたらまた働きたいと思う程ホワイトなアルバイト先でした。