これは、私が自ら制作した音楽によって収益を得た経験のお話です。
・きっかけ
新卒から不動産仲介会社に勤務し5年目の当時27歳の時、新型感染症拡大の影響により在宅勤務となり、外出機会も減った時期に音楽制作を始めました。
時間を持て余していた事と、学生時代軽音部に所属し楽器経験があり、趣味の延長線で制作した楽曲をSNSに投稿することを始めました。
・収益化に向けた導線作り
ハッシュタグで作った音楽に関連するワード(ジャンルや自主制作の旨、使用した作曲ソフトetc.)をつけて投稿を続けていると、私と同じように制作した楽曲を投稿している方が私の投稿を閲覧するようになりました。
お互いの投稿に対しコメントをし合うようになりました。
他の自作曲を発表している方の視聴者が私の投稿を見るようになり、そこから閲覧数が増えてきました。
(SNSの中で効果的だったのは、Instagramのストーリー機能で楽曲を投稿する方法です。投稿を見たアカウントが確認できるので、自分のストーリー投稿を見てくれた人にはコミュニケーションを取りに行き、関係性を作り継続的に見てもらえるようなアプローチをしました。)
また、閲覧数をさらに増やしたいと考え、自分以外に作曲した曲を投稿しているアカウントのフォロワーをフォローしてコンタクトを取りにいくこともしました。
他にも、自分のプロダクトを音楽と定義して、そのジャンルのアーティストが多く出演するフェスやライブハウス、クラブ等のSNSアカウントのフォロワーにもフォローしてコミュニケーションを取るというアプローチを行いました。
この地道な営業活動と同時並行で、自分の作曲した曲を音楽ディストリビューションサービス(Apple MusicやSportify、Amazon Music、Youtube Musicなどに配信してくれるサービス)を通してオンラインで視聴できるようにしました。
YouTubeは登録者が一定数を超えないと広告収入などが付けられず、収益化が出来ませんが、このサービスでは登録者数などは関係なく、純粋に再生回数、再生時間によって収益が発生する仕組みとなっております。
これによって、SNSアカウントの登録者数やフォロワー数があまり多くない状態でも収益を得ることができます。
これによって、自分のSNSに投稿した音楽が良いと思ってくれた人はアカウントプロフィールのリンクから各サブスクリプションサービスを通して、自分の音楽を視聴してもらいその再生数によって収益を得るという導線が出来上がりました。
・収益に対して具体的な目標設定をする
この活動を始めて1ヶ月ほどで収益化までの導線を作りました。
開始1ヶ月目の収益は数百円でした笑。
しかし、自分の音楽でお金を稼いだという事実には興奮しました。
そして、私には一つの目標ができました。
それはこの音楽の収益で高額のエレキギターを買うという目標です。
「趣味で趣味の費用をまかなう仕組みができたら最高じゃん!」という魂胆ですが、具体的な目標設定は大事だと思いませんでしょうか?
・収益が伸びず悩む日々
目標に向けての大きな課題は、再生数をどう上げていこうかということです。
今まで行ってきたSNS上で他のアカウントのフォロワーを狙い打ちにする営業活動は時間も労力も多くかかる割に、目先のフォロワー数は増えますが再生回数(収益)には繋がりにくいという欠点がありました。
次第に頭打ちとなり、多くの時間を割いているのに収益に繋がらない期間が続きました。
・大事なことはTTP(徹底的にパクるの意)
自分の頭の引き出しでは何もいい案が出て来なかったので、海外で同じような活動をして人気や話題になっているアカウントを徹底的に調べました。(理由は、日本で売れる時は海外のアイデアを輸入することが近道だと、何かの自己啓発本で読みました。。)
その中で効果的なのではないかと思った方法が、他のアカウントとのコラボレーションです。
TikTokではすでに投稿をリミックス、コラボしコラボ投稿をする事で、共作した双方のフォロワーへアプローチした投稿をする事が人気で、このやり方を模倣しました。
具体的には、プロやアマチュア問わず自分と同じような活動をしている方が投稿している楽曲をリミックスし、フューチャーリング投稿をします。
この方法は、TikTokとInstagramであれば、プロの有名なアーティスト相手でもコラボ可能なためたくさんの人の目に触れることが可能です。
その投稿が閲覧者の好みに合う投稿であれば、自分のアカウントページにアクセスされて他の投稿もチェックしていただき、そこで投稿している自分の楽曲も気に入ってもらえれば各サブスクリプションサービスへ飛んでもらい、楽曲が再生され収益に繋がるという流れです。
・経験して感じた一番重要なこと
実際に経験した中で一番大切だと感じたことは、お金になるまでの「導線を引くこと」だと思います。
このようないわゆる副業系の類いは、お金になる道筋をきちんと整備しないとモチベーションが続かないです。
「なんとなく続けてたらお金になった!」という成功者もいますが、本当にカリスマ性のあるごく一部の人ではないかと思います。
私含め一般的なステータスの人にとっては現実的ではないので、お金になるまでの土台作りを早い段階で完成させ、世の中の状況の変化に合わせて適宜調整し、バランスを取ることが一番重要な事だと感じました。
私は目標の高額ギター購入まで収益が届いていない道半ばの者ですが、皆さんの活動への何かしら参考になれば幸いです。