学校・保育・教育の体験談

学校の教員という仕事、驚異のブラック勤務の実態

投稿日:2021年9月16日 更新日:

教員の激務が問題視されています。

公立、私立高校で教師をした筆者の体験をもとに話をしていきます。

 

〇本当にブラックなの?

答えは、ブラック勤務の人もいるし、ホワイトな勤務の人もいる。

では、①ブラックな勤務の人はどんな人なのか
②ホワイトな勤務の人はどんな人なのか

この二つを順にみていきます

 

① ブラックな勤務の人はどんな人なのか

仕事が遅い人、講師、若手、仕事ができる人です。

なぜこの人たちがブラック勤務になるのか見ていきましょう。

 

・仕事の遅い人

これは自分の能力の問題です。

教員の世界は、年間通じて決まっている仕事が多くあります。

その事前準備をしていれば、普通に時間は足りるのです。

しかし、それができない事務処理の遅い人はブラック勤務になります。

でも、この人たちは自己責任とは思わないのが問題なのです。

「自分は忙しいから、他の仕事をしない」という感じになります。

こういう人に仕事を頼んでも仕事をしないのです。

そのため仕事が少なくなっていくのです。

そのしわ寄せは、次から出てくる人にかかってきます。

 

・講師

教員の世界は、専任教諭と常勤講師に別れます。

正社員と期間社員のイメージです。

なので、専任教諭がやりたがらない仕事を講師に回すのです。

良くあるのが時間割係など面倒くさい仕事は講師にさせる。

専任が誰も持たないクラブ活動などです。

専任がやらない適度な仕事内容の仕事が講師に回ってくるのです。

そして、「専任になるための勉強」という決め言葉にノーと言えないのです。

ある専任教諭はクラス担任の仕事である朝の朝礼や成績処理、LHRなどを副担任の講師にさせるのです。

「専任になったときに役立つから」という決めセリフです。

先ほどの仕事が遅い人もいるように、仕事をしなくても困らないのが教員世界。

それにもかかわらず、仕事を押し付ける決めセリフがずっと使われるのです。

 

・若手

これはどこでも同じかもしれません。

同じ学校に長く勤務する人たちから若手や新人は、仕事が回ってきます。

講師と同じ感じです。

そして、「若いうちは苦労しないと」という決め言葉にノーと言えないのです。

ある役職の教員は、自分のやるべき仕事を若手にすべて作業させ、自分があたかも準備したかのように会議で発表するのです。

講師、若手は実際に勉強になる面もあります。

しかし、これって「私の仕事なの?」と思う内容も多いのです。

必然的に自分の本来の仕事をする時間がなくなり、ブラックな激務になるのです。

虐めや弱者に対する上下関係が激しいのが教員世界です。

(生徒には「いじめをなくそう」話してもどれだけ伝わるのか・・・)

 

・仕事ができる人

正確には仕事ができて、仕事を断らない人です。

先ほど見たように、仕事が遅い人や仕事をしない人の仕事は、講師や若手にまわります。

しかし、講師や若手だとこなせないような重要な仕事もあるのです。

そんな仕事は、仕事ができる人にまわります。

どこの学校でも仕事ができる人に仕事が集まるのです。

そのため何でもその人に頼めば大丈夫的な感じになっていきます。

それがこなせる範囲なら問題はないのかもしれません。

しかし、時間内ではこなせず残業が当たり前といったブラック勤務になります。

責任が強いだけに体を壊す人も多いのが現実です。

 

教員の世界は仕事を多く行っても手当ては決まっています。

残業をいくら行っても、休日出勤しても給料は何も変わらないのです。

出世するというエサもない事はないです。

しかし、出世は校長や教頭に気に入られるかどうかなのです。

仕事ができる人はずっと仕事をしていく立場から変わらない場合も多いのです。

なぜなら、管理職としてはその人体がいる方が都合良いから。

都合よくその人たちを活用した人が、管理職になるのです。

管理職は自分では責任を取らずにいる現状です。

表面的に問題が起きないように隠蔽的な問題は良くニュースでもでていますね。

② ホワイトな勤務の人はどんな人なのか

答えはすでに出ていると思います。

自分の必要以上に仕事をしない人です。

中には優秀で、自分の仕事を敵お角にテキパキこなす人もいます。

でも、先ほどの仕事ができる人には入らない人です。

仕事はできるけど、できないフリをして、必要以上に仕事が回ってこないようにするのです。

または、自分のするべき仕事を人に押し付けて自分は行わない人は、ホワイト勤務です。

こういう人たちには誰も何も言わないの?

という疑問が出ると思いますが「言いません」

管理職は一部の人が大変だから手伝ってあげるような発言はしますが、具体的な田愛作はしないのです。

なぜなら、責任が産まれるから。

責任を取らなくてよいように「仕事の分散を発言で呼びかけます」

問題解決に動きましたという事実を作るためです。

そして問題が起きなければラッキー!

問題が起きた場合は「仕事の分散を呼び掛けましたが・・・」と自分には責任がない発言を行うのです。

こういう言い訳が上手い人が出世する。

そのこと自体がブラックな教員世界なのです。

 

まとめ

ブラックな人は必要以上に仕事が回る人(ノーと言えない人?)。

ホワイトな人は必要以上にしない人(合理的な人?)

教員世界はブラック

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