医療・介護・福祉・看護の体験談

医療備品業者に勤めた哀れな社畜の末路

投稿日:2024年5月24日 更新日:

プロフィール

職業 医療器具の業者

雇用形態 正社員

勤続年数 5年、23から28歳まで働いていた。

収入 年収400万、ボーナス2ヶ月分程度

 

・奴隷の医療ディーラー

医療器材を病院に卸しをする、ディーラーとして働いていました。

まず、大前提として書かせていただきます。

働くならメーカーにしておきなさい。

ディーラーは本当の本当の本当にガチで病院の奴隷です。

人権なんてありません。

私の会社では9時始業でしたが、基本的には朝7時には来ていました。

この理由としては毎日病院に器材を納入しないといけないからです。

イメージしていただいたら分かると思いますが、注射の針やマスク、手袋とかは基本的に使い回しはせず、一回きりで捨てます。

当たり前と言えば当たり前ですが…

そのため毎日病院に新品の備品を納入してました。

そして私は3つの病院を担当していたので配送だけで、この朝の早い時間に出発しないと全ての病院を回ることはできません。

病院という職場のため、もし器材が足りないとかが発生すると患者さんが死ぬ可能性があります。

そのため病院がこれ足りないから今すぐ持ってきてと連絡があったら、何があっても従わないといけません。

つまり土日出勤も当たり前のことでした。

毎日毎日夜の12時まで働いて残業代はほぼ無し。

そして罵声と誹謗中傷が飛び交うパワハラが当たり前の職場でした。

ディーラーの仕事は病院に配送して終わりではありません。

医療機器のディーラーは一般的に病院から注文された商品をメーカーから仕入れて、販売することで利益を上げています。

代理店の利益のほとんどは医療機器で使われる消耗品から構成されます。

その消耗品の利益率は10%くらいと言われています。(専門性のある代理店などは利益率が良いです)

最近はどの病院などでも消耗品の価格はシビアにチェックされます。

値下げ交渉のしわ寄せはディーラーに行きやすく、全般的に薄利多売のビジネスモデルです。

これを補うために院内のいろいろな診療科や部門で注文を取る必要があります。

注文を取る以外にも、商品の説明や医療従事者の疑問を解決するためにメーカーに問い合わせをするなどの作業があります。

結果的に医療器材のディーラーは仕事量が多いです。

 

・当たり前の誹謗中傷

とにかくパワハラ祭りでした。

俗に言うやりがい搾取です。

ドンキーコングでもいるのかっていうくらい、毎日上司は机を叩いていました。

お前みたいなカスは他の会社に言っても何の役にもたたないという言葉を何回聞かされたか分かりません。

もう思い出したくもないです。

ただ私は社会人として初めての会社だったので、これが当たり前と勘違いしてました。

つまり洗脳です。

 

・辞めるきっかけ

毎日遠方の病院に車を走らせていましたが、ついに日々の疲れから、高速道路で居眠りをしてしまい事故ってしまいました。

その際に上長に連絡をした際に、この一言を言われました。

「車は大丈夫か?」

上長にとっては私のことなどどうでもよかったのです。

この言葉を聞いた瞬間、私は全てが冷めました。

そしてこんなところに在籍していることが人生の恥に感じられ、転職を決意しました。

 

・転職は友人の紹介

友人に転職のことを相談したところ、あるメーカーの製造工場で働いており、人が足りていないからこないか?と言われました。

もうこの会社から一秒でも早く逃げたかったので即オッケーしました。

転職後ですが、工場勤務は土日は完全休みですし、残業代も100%でます。

変な営業職に就くくらいなら工場勤務をお勧めしますよ本当に。

 

・最後に

社員は家族だ!という会社は非常にブラックの可能性が高く危険です。

あくまで社員と会社は労働力と給料を提供しあってる雇用関係にすぎません。

家族だから当然だろ?とかいうふざけた会社は世の中から絶滅してほしいです。

 

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