学校・保育・教育の体験談

元校長が知る学校の闇。不倫をする教師たち

投稿日:2021年3月4日 更新日:

私は57歳まで、教諭、教頭、校長として学校教育に携わっていました。

57歳の時に以前患った心臓病が再発し58歳で学校現場を去りました。

私が32年間の学校生活で一番感じたのは職員室の人間模様です。

 

1. 校長・教頭よりも力を持つ職員室の主(教諭)の存在

職員室の主とは30代後半から50代前半の教員です。

学校では生徒指導主事、学年主任などをしている男性教諭が多いようです。

発言力もあり、校長・教頭にも歯に衣を着せぬ言い方をしてきます。

そして、共通するのが声が大きいということです。

校長の思い・考えが学校教育に反映されるかと言えば、実際は2割あればいい方です。

本県の場合は、校長・教頭は同一校に2年から3年ぐらいしかいませんが、職員室の主(教諭)は7年から8年在籍します。

要するにこの教諭は学校の事、児童生徒、保護者の事、地域のことの長所・短所を誰よりも知っています。

つまり発言力があるのです。

決まり文句は次のようなものです。

「校長先生はご存じではないかと思いますが、この学校の保護者や地域は「変化すること」抵抗がありますので、A案よりもB案の方がいいと思います。」と声を大にして発言してきます。

それまでA案に同意していた先生方も、あの先生が言うならしょうがないといった雰囲気になります。

そもそもB案というのは主にとって負担の少ない、前年踏襲のマンネリ化した方法です。

職員室の主(教諭)の授業はあまり上手ではありません。

ただ、中学校の部活動の指導は県でもトップレベルなので、部員や保護者は神のように崇拝しています。

また、そんな先生は生徒指導の先生なので生徒にもにらみが利きます。

ですから、荒れた児童生徒もその主の前ではおとなしくしています。

生徒指導の苦手な先生たちは職員室の主を頼るしかないのです。

また、学校の事務処理も雑で提出期限など守れません。

教頭が指導しても「すみません」というだけです。

その事務処理は若手の先生が代わりに行っています。

ただ、この先生は面倒見はとてもいいです。

若手に食事をごちそうしたり、飲みに連れて行ったりしています。

ただ、一度でも主が気にいらない発言や態度をとれば、必ず仲間外れにされます。

だから、怖くて先生方が主の顔色をうかがいながら学校生活を送っています。

これは校長・教頭にも当てはまります。

職員室で議題を審議するときに、「主は納得するだろうか」という声をよく聞きます。

管理職は主がへそを曲げると学校運営がしにくくなるので、主の機嫌を取っています。

つまり、学校運営が上手く行くか行かないか、職員室・学校生活の行方を左右するのは職員室の主とどう付き合っていくかにかかっています。

2. 意外と多い職員室不倫

世の中は不倫ブームであります。

職員室もそうです。

教師は聖職と言われますが、性職の先生方もいます。

私の32年間の教員生活で、(1)妻子持ちの男性職員と女性の新規採用者との不倫、(2)妻子持ちの男性と熟年独身女性の不倫、(3)W不倫、(4)教頭と女性職員との不倫などもありました。

以前はそうではありませんでしたが、今では不倫行為は地方公務員法の信用失墜行為に該当し、懲戒処分の対象になります。

(1)は3小学校勤務の男性教諭(28歳)と同勤の新採女性教諭(25歳)の不倫です。

二人はミニバスケット部の顧問をしており、一緒にいる時間が長くなり親密になったそうです。

保護者から二人がラブホテルから出てくるところを目撃され、男性教諭は翌年地方の学校へ異動させられました。

(2)妻子持ちの男性教諭(43歳)とその学年主任の女性教諭(45歳)です。

職員室内の印刷室で抱き合っているところを教頭に発見されました。

この2人は平日の夜、学校の保健室でセックスをしていたという話もあります。

(3)W不倫は数学担当の男性教諭(38歳)と音楽担当の女性教諭(33歳)です。

二人は同じ学年部でしたが、女性教諭が妊娠をしたために不倫が発覚しました。

男性教諭、女性教諭もそれぞれ離婚しました。

裁判沙汰になったという話です。

どちらの教諭も指導力もあり生徒・保護者から信頼されていただけにショックでした。

(4)私が校長時代の話です。

48歳の妻子持ち教頭と英語担当の独身女性教諭(38歳)との不倫です。

女性教諭の悩み相談に乗っていた教頭が好意を持ち親しくなり、関係を持ちました。

教頭は依願退職をし、女性教諭は地方の学校へ異動させられました。

私も教育委員会から処分を受けました。

職員室内の人間関係はとても閉鎖的ですし、授業・生徒指導・保護者対応など様々な問題を抱えています。

相談に乗ったり、乗られたり、課題を共有したり、一緒に問題解決をしたり、いい意味ではともに感動し、汗を流す場面もたくさんあります。

また、朝早くから夜遅くまで勤務し、休日も部活動や地域行事に参加しますので、家族と過ごす時間よりも教員同士で過ごす時間が多いのも事実です。

教員の常識は世の中の非常識と言われます。その闇の世界の中核が職員室です。

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