教員はブラックな仕事
教員とはブラックな労働環境で働く職場が多い職業です。
私が勤めていた環境では、あまりにも酷いためにストレスから病気になり休職をする方もそれなりにいました。
何がブラックな労働環境なのか、それは様々な理由がありますが、一般企業に転職をした結果として、今は気楽に働く事ができています。
高待遇は幻だった
公務員と言えば高待遇で働けるとイメージされる方もいますが、私の勤めていた地方自治体ではそのような事はありませんでした。
薄給とは言えませんが、労働内容の割に合わない給与でした。
週休二日ではなく、部活動等で土曜日に出勤をする事は当たり前です。
その休日出勤の手当ても雀の涙。
仕事は忙しく、授業をしながら校務を行い、放課後は部活動の顧問。
空いている時間で授業の研究も行わなければいけないのでハードなスケジュールとなる毎日です。
仕事自体は忙しくて時間が経つのは早いですが、残業をしなければ終わらない量であり残業手当はありません。
人間関係が難しい
教員になると人間関係に悩む方が多いです。
私もその中の一人でした。
特に教員同士の人間関係が難しいもので、クラス運営から授業まで個人で行う仕事が多いので同僚の中でコミュニケーションを取る機会が少ないものでした。
しかし、情報共有は絶対に必要な事なので、個人プレイが多い中で上手く人間関係を築く必要がありました。
しかし、年齢層が高い教員ほど性格が歪んでいる事が多く、嫌味や小言も多いものでした。
同僚だけではなく、生徒や保護者との人間関係もあります。
生徒に関しては、堅く接していると距離を置かれるのでクラス運営や授業展開が難しくなっていきます。
だからと言って砕けた接し方をしていると距離感が近すぎて問題も発生します。
微妙な距離感が難しいものでした。
保護者はちょっとした事でクレームを入れてくる方も稀にいましたが、私の勤務する学校では珍しいタイプだったので特に問題はありませんでした。
それでもやりがいは魅力的
仕事としてやりがいは非常に大切だと思っています。
大変な仕事ではありましたが、それでも教員をやっていて良かったと思う事は多くありました。
やはり子どもの成長を見られる事は嬉しいものです。
高校で勤務をしていたのですが、入学当初はまだ幼さもあり可愛い生徒。
しかし、卒業する時期にはもう立派な大人だと外見だけではなく、中身まで思える場面が多くありました。
卒業式の時には何度経験しても、成長を見てきた子どもなので涙を流しそうになる事を我慢しながら参加していました。
本当に生徒が成長して旅立っていく姿は感動するものであり、教員としてのやりがいを一番感じられるものでした。
生徒の成長だけではなく、クラス運営をしていく中でも団結力のあるクラスになった時には嬉しいものです。
イベントで団結力を発揮して盛り上がっている姿を見たり、自らも参加していく時もありましたが、生徒にとって楽しい思い出を作れる環境を提供できている事が誇らしく思えたりしたものです。
パワハラに耐えられなかった
仕事をしていた私には上司に当たる教員は勿論いました。
その方が担当になってからはパワハラが多くストレスを抱えるようになりながらも頑張って仕事をしていました。
しかし、パワハラは終わる事がなく、私の健康状態が悪くなってしまい一度は休職をして療養しました。
病状も良くなったと判断され復職してみると、なかなか上手く仕事ができない。
業務に支障がある訳ではなく、体調を崩してしまう事が原因でした。
学校と言う環境がストレスとなってしまう体になってしまったのでもう教員は続けられないと悟った時期でもありました。
昔から教員と言う仕事を夢見て勉強をしてきて、やっと教員になれたと言うのに悲しいもので、その事実を受け止めるしかありませんでした。
迷惑は掛けられない。年度末までは耐え抜けた
病気により私は体調を崩していたのですが、生徒には関係がない事です。
授業をしっかりと行い受験に向けて頑張る生徒も多くいるので私が休む訳にはいきませんでした。
その時にもパワハラは多くありましたが、同僚や生徒に迷惑を掛ける訳にはいかなかったので、せめて年度末までは仕事をキッチリと行う事に決めていました。
キリの良い時期まで働いて退職をする事ができましたが、その時には自分の心は限界を超えていました。
転職した先は気楽に働ける環境
教員を退職した後には転職活動を行ったのですが、様々な企業で不採用と言う結果をもらいました。
教員のスキルはなかなか認められないもので、転職先に困っていました。
しかし、それでも働かせてくれる会社はあるものです。
一般企業での事務仕事で働けるようになり、何とか転職も終わらせました。
そして転職をした先では、言われた事をやっていたら良いだけの気楽に働ける環境が待っていたのでストレスなく仕事ができるようになりました。
教員に未練がないと言ったら嘘になりますが、健康を第一にして生きていけているので今の生活に満足できています。