フード・飲食の体験談

個人経営のカフェ勤務で得た経験とスキル

投稿日:2021年11月16日 更新日:

『カフェでの仕事内容』

私は、以前、個人経営のカフェで働いていました。

パンやケーキ、お菓子を売るベーカリーに併設するカフェで、レジでの接客はもちろん、コーヒーやラテなどのドリンク作り、パンやお菓子の製造にも携わっていました。

 

『ベーカリー兼カフェ勤務は朝が早い』

まず、勤務時間が早朝から始まります。

朝ご飯を買いに立ち寄るお客さんも多いベーカリーだったので、朝の6:30には出社をして、開店準備や仕込みのお手伝いをします。

コーヒーをドリップしたり、焼きあがったパンを棚に陳列したりといった開店作業の合間に、パティシエのお手伝いをするので、一息入れる時間がありません。

朝の眠気が残る体と頭で、朝イチからてきぱきとエンジン全開で動かねばならないのは、最初のうちは慣れずにすぐに疲れていました。

しかし、だんだんと就寝の時間を調節したり、休日の過ごし方を変えたりして、朝方の生活に体を慣らしていきました。

夕方は、4:30にはあがっていたので、夕方の時間を自由に使うことができます。

買い物をして、ゆっくりと晩ごはんの準備をできるのはメリットの一つだと思います。

『休日、イベントの時はとにかく忙しい』

カフェでは、休日になるとどっとお客さんが増えます。

特に家族連れが増えるので、店内は一気に騒がしくなります。

ひっきりなしに来るお客さんの対応をしつつ、合間に仕込みをこなさねばならないので、休日は本当に忙しかったです。

また、クリスマスやバレンタインの時期には、店外に行列ができるほど繁盛します。

この時期は、スタッフ全員ピリピリしており、職場の空気がシビアなものになっていました。

どの職場にも繁忙期はあると思いますが、このカフェの場合は年末年始がそれでした。

 

『仕込み作業が大変!』

レジでの接客や、ドリンク作りの合間に、パティシエやベーカーの仕込みのお手伝いをしていました。

この仕込み作業には終わりがなく、やることがいくらでもあるので大変です。

なぜなら、仕込み作業には2種類あるからです。

一つ目は、卵を割ったり、デニッシュに使うフレッシュフルーツを切ったり、カスタードクリームの材料を図って配合したりという「毎日必要になる仕込み」。

もう一つは、ナッツを砕いたり、ドライフルーツをカットしたり、ドライハーブをちぎったりという「いつか使うためのストックを作っておく仕込み」です。

毎日の仕込みは、その日の分を作ってしまえば終わりなのですが、ストックを作っておく仕込みにはキリがありません。

そのため、一つの作業を終えても、一息つく暇もなく次の作業に移らなければなりませんでした。

カフェ勤務と思い、レジでの接客やドリンク作りを想像して就職したので、この仕込み作業は、辛く感じていました。

 

『製菓スキルを手に入れることができる』

仕込みを毎日手伝ううちに、調理の腕はめきめきと上がりました。

パン・お菓子作りは意外と体力勝負。

スタミナも付きます。

もしこの先、同じような店に勤務するときも、ここで得た経験とスキルを活かすことができると思います。

 

『お客さんとの会話は楽しい』

こじんまりしたカフェだったので、常連も多く、お客さんとの交流は楽しみの一つでした。

毎日朝食を買いにくるサラリーマンや、お昼のお茶会を開くおばさま方、おやつや昼食を買いに来る人や、勤務帰りにコーヒーを飲みに立ち寄る人。

幅広い層のお客さんと会話を交わすのは、人とコミュニケーションをとることが好きな私にはやりがいの一つでした。

 

『慣れないうちは、体も心もツライ』

お菓子・パン作りという経験のなかったジャンルに飛び込んで作業をしていたので、最初のうちは上手にできなかったり時間がかかってしまったりしてよく怒られていました。

勤務し始めで朝早いスケジュールに体が慣れていない中、作業のミスで怒られるのは、精神的にもかなりきつかったです。

立ちっぱなしという環境も、それまでオフィスワークをしていた自分にとって、大変なものでした。

足がむくみ、お風呂で毎日マッサージをしないと次の日にだるさが残るほどでした。

だんだんとスケジュールにも仕事内容にも慣れてきちんとこなせるようになるのですが、最初のうちは精神面・身体面でのストレスが大きかったです。

 

『女性だらけの職場は人間関係も複雑』

ベーカーのご主人と、パティシエの奥様、私とあと2人のスタッフで切り盛りしているお店でした。

ベーカー以外みんな女性で、人間関係にも気を遣っていました。

ベーカーのご主人と厨房で二人で作業しているときには必ずドアを開けっぱなしにしておくなどというルールもあり、最初のうちは知らずによく注意をされていました。

ご夫婦がケンカをしているときなどは店中の空気が悪くなり、どちらに話しかけるときにも気をもみました。

人間関係のストレスで辞めていったスタッフもいたほどです。

 

『店を辞めて感じたこと』

引越しをせねばならない事情ができて退職したのですが、その時には体力と早寝早起きのスケジュールが身についていました。

その後、9時始業の一般企業に就職したのですが、朝早く起きることが当たり前だったため、朝活を楽しむようになりました。

カフェ勤務で身に着けたスタミナで、今後も仕事において体力面でダウンすることはあまりないのではないかなと思っています。

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