美容・理容・サロンの体験談

ネイリスト目線で語るリアルな職場事情と転職

投稿日:

【プロフィール】

・ネイリスト

・勤続年数:13年

・働いていた年齢:22歳~35歳

・600万円(ボーナスや手当込み)

・女性

 

■学歴とキャリアの始まり

ネイルアートの世界への扉を開いたのは、意外にも伝統的な教育経路からは少し外れたところでした。

多くの人が考えるような特別な美容学校の卒業生ではなく、実は私の学歴は全く異なる分野にあったのです。

しかし、私の中には常に美への強い憧れと創造的な表現への情熱がありました。

この情熱が、私をネイリストという職業へと導いたのです。

初めてネイルサロンで働き始めた時のことは今でも鮮明に覚えています。

緊張と期待で心がいっぱいで、手が震えるほどでした。

しかし、その瞬間から、私はネイルアートの魔法に完全に魅了されました。

カラフルなポリッシュ、キラキラと輝くストーン、細やかなアートワーク。

それらすべてが、私の創造性を刺激しました。

ネイリストとしての初めての日々は、正直に言って挑戦の連続でした。

技術的な側面はもちろん、クライアント一人ひとりの要望に応えること、そして何よりも彼らの期待を超えることが求められました。

ですが、この時期が私にとって大きな成長の機会であり、職業としての自己確立への道を切り開くものでした。

 

■作業内容と職場のリアル

ネイリストとしての日々は、一言で言うならば「多様性に満ちている」と言えます。

毎日が異なるデザイン、異なるクライアント、そして異なる挑戦の連続です。

私の作業内容は、基本的なマニキュアから複雑なネイルアートに至るまで、幅広い技術を要求されます。

細かいディテールにこだわり、クライアントの個性や希望を表現することに、深い満足を感じています。

私にとって、ネイルアートは単なる美容施術以上のものです。

それは一種の芸術表現であり、クライアントの個性や気分を映し出すキャンバスのようなもの。

彼らの笑顔や満足した表情を見ることが、私の仕事の一番の喜びです。

しかし、この仕事には苦労も伴います。

時にはクライアントの要求が高すぎたり、期待に応えるために長時間働いたりすることもあります。

特に、忙しい時期は連続しての長時間労働になることが多く、体力的にも精神的にも要求される職業です。

ブラックな面としては、経営状況によっては不安定な収入や長時間労働が挙げられます。

しかし、一方でホワイトな面として、クリエイティビティを発揮できる点や、クライアントとの個人的な関係を築けることがあります。

これらは他の職業では味わえない特別な魅力です。

この仕事は創造的で手先が器用な人、人とのコミュニケーションを楽しめる人に向いています。

一方で、長時間立ち仕事や細かい作業に耐えられる体力と集中力も必要です。

私のアドバイスは、仕事への情熱を持ち続けること。

それがあれば、どんな困難も乗り越えられます。

 

■退職と転職のきっかけ

ネイリストとしてのキャリアは決して一本道ではありません。

私自身、数年間の経験を積んだ後、重要な転換点に直面しました。

それは、現在の職場を離れ、新しい道を模索する時期でした。

この決断は簡単なものではありませんでしたが、私の成長とキャリアの発展には必要なステップでした。

退職を決意した理由は複数あります。

一つは、職場環境の変化です。

当初はクリエイティビティを追求できる環境でしたが、時間が経つにつれて、その自由度が減少し、仕事のやりがいを感じにくくなりました。

もう一つは、個人的な成長の欲求です。

新しい技術を学び、より幅広い経験を積むことで、私は自分自身をさらに高めたいと感じました。

退職後、私は自分のスキルセットを見直し、さらなる専門知識を身に付けるために短期コースに参加しました。

この期間は自己投資の時間となり、新しいネイルアートの技術や最新のトレンドについて学ぶことができました。

新しい職場での経験は、前の職場とは全く異なります。

新しいチーム、新しいクライアント、新しい環境。

これら全てが私に新鮮な刺激を与え、ネイルアーティストとしての情熱を再燃させました。

転職はリスクを伴いますが、それは同時に新しい機会への扉を開くものです。

 

■ネイリストとしての成長

ネイリストとしてのキャリアを通じて、私は多くの貴重なスキルを習得しました。

これらのスキルは、単にネイルアートの技術に留まらず、クライアントとのコミュニケーション、時間管理、そして自己マーケティングに至るまで多岐にわたります。

特に、細かいアートワークや最新のトレンドを取り入れたデザインの習得は、常に私の創造性を刺激し続けています。

この職業で最も重要なのは、クライアントとの信頼関係を築くことです。

彼らの希望を理解し、期待を超えるサービスを提供することで、長期的な関係を構築することができます。

これは単なるビジネス上の関係を超え、時には深い友情に発展することもあります。

私にとって、クライアントとの対話は仕事の中で最も楽しい部分の一つです。

しかし、人間関係の管理には、時に挑戦も伴います。

異なる性格や期待を持つクライアントに対応することは容易ではありません。

感情的な知性(EQ)を高め、柔軟に対応することがこの仕事の重要な側面です。

ネイリストとしての経験は、私に多くのメリットをもたらしました。

自己表現の自由、創造的な満足感、そして人との繋がり。

これらはこの職業の大きな魅力です。

一方で、デメリットとしては、物理的な疲労や時には高まるストレスがあります。

環境や待遇は職場によって大きく異なり、それが職業選択に大きな影響を与えることがあります。

ネイリストとしてのキャリアは、多くの喜びとともに挑戦をもたらしますが、情熱を持ち続けることで、これらの挑戦を乗り越え、充実したキャリアを築くことができます。

-美容・理容・サロンの体験談
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

夢を追って美容師になり現実を見せられた体験談

私は学生の頃から美容師を夢見ていました。 高校を卒業して専門学校に通い、自宅でもマネキンにかつらを被せて練習をするほど美容師という職業に熱心でした。 祖母が美容師をしていて、子供ながらに強く興味を惹か …

no image

理容師はブラック?過酷な労働条件と低賃金のすべて

職業名 理容師 雇用形態 正社員 勤続年数 6年9ヶ月 入社時の年収(ボーナス、インセンティブ含む) 170万 退職前の年収(ボーナス、インセンティブ含む) 180万 性別 女性   私は2 …

no image

管理者が精神的にまいって辞めて行く職場

・アルバイト時代は楽しかったのに 20代半ばで「手に職をつけたい」とリラクゼーションサロンへ入店し、何も分からない新人の間は、同年代のスタッフばかりで、楽しくお客様へ施術していました。 半年が経って店 …

no image

48歳の転職。娘のために美容業界で働いてみた

・48才の転職 約10年間、金融・保険や、健康食品、化粧品等の営業職に就いて日々、給料日に向かって走り続けていました。 高校生の娘が進路で美容専門学校を選択したのをきっかけに、母親の自分も美容室や、エ …

no image

憧れの美容師になって感じたやりがいと現実

【プロフィール】 職業名: 美容師 勤続年数: 10年間(22歳から32歳まで) 年収: 年収 400〜450万円、ボーナスは年2回、手当は交通費のみ 性別: 男性   ・美容師を目指したき …