私は学生の頃から美容師を夢見ていました。
高校を卒業して専門学校に通い、自宅でもマネキンにかつらを被せて練習をするほど美容師という職業に熱心でした。
祖母が美容師をしていて、子供ながらに強く興味を惹かれたことが美容師を目指すきっかけでした。
専門学校を卒業して、国家試験に合格して美容師になることが出来たのは21歳でした。
【夢が叶った後に地獄を見た仕事内容】
私は国家資格を取得して、美容師として働くことになりました。
美容師としての自信に満ち溢れデビューした時は期待で輝いていました。
美容師ではあるものの経験が浅かった私は、雑用や補助の仕事をメインでしていました。
早く髪を切りたいという気持ちを抑えて、先輩の仕事を見ながら経験を積みました。
私が美容師として働いた中で、一番辛かったのは勤務時間の長さです。
開店2時間前には出社して、作業の準備、閉店した後も片付けを行い、そこから学びの時間が始まります。
日々、美容は進化しているために新しい髪型の研究や自身のスタイリングの勉強など帰路につくのは2時を過ぎていました。
睡眠時間は平均して3時間ほどでした。
休憩時間も食事をしながらスタイリングの勉強やイメージトレーニング、夢にまで出ることもありました。
筆舌に尽くし難いに思いをして得られる給料は月約16万円でした。
初年度のボーナスは3万円でした。
最初は情熱でカバーしていましたが、ストレスと疲労は溜まっていくのを感じました。
お客様の髪を預けている責任感のある仕事ですが、なかなか1人で任せてくれない不満もありました。
美容師として1人で任せてくれるまで約1年間、地獄の生活を過ごすことになりました。
【自分の成長を感じられた】
1年の修行の後にお客様を1人で担当できるようになりました。
1人でお客様に着いた時には、涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。
お客様の好みの髪型にする、その時の私はお客様の髪型のイメージがスムーズに出来て、手も軽やかでした。
頭でもイメージできる、体も軽快に動き、1人目のお客様から喜んでくれました。
私は自身の成長を確かに感じることが出来ました。
辛い下積み、睡眠時間を削って努力していたことが確かに報われました。
お客様に喜んでもらうこと、美容師をしていてなによりも嬉しかったことです。
【情熱と負けず嫌いは必須】
美容師は1人前として認められるまで、努力しなければいけないこと、耐えなければいけないことがたくさんあります。
難しい国家資格に合格した後から学び経験を積む必要があるからです。
私は美容師として働いて良かったと思っていますが、何より必要なのはパッションです。
好きこそ物の上手なれという言葉通り、好きなことなら辛いことでも乗り切れることが出来るでしょう。
私は先輩の仕事を見ていましたが、常に私はライバルだと思っていました。
いつか先輩たちを出し抜いてやろうという気持ちを持っていました。
負けず嫌いの性格は美容師として必要だと思います。
【自分のスキルアップのために転職】
同じ美容師で4年働いたタイミングで、転職を検討するようになりました。
経験を積んで、ほとんどの仕事を1人でできるようになったことから、新しいステージに挑戦したくなりました。
私に教えてくれた先輩も次々に転職したこともきっかけの一つです。
転職前は月収が手取り21万円、年収は400万円ほどと不満はありませんでしたが、一度転職を考えると脳裏にチラつくようになりました。
【コミニュケーション能力は大切】
お客様の要望に応えられる技術力はもちろんですが、コミニュケーションは大切です。
お客様を相手にする時に話題は大切です。
世間話を含めて話題にこと欠かさないようにしないと美容師として、また指名してくれることはないでしょう。
私はコミニュケーションを取りやすいように毎日のニュースや最近のオシャレのトレンド、男女に刺さる流行など欠かさずチェックしていました。
お客様と楽しい話をしながら作業ができるのが、魅力だと思います。
ですがお客様によっては話したくない人もいるので、初見のお客様の場合は様子を見ることも大切です。
一緒に働く従業員とも積極的に話し、ある程度の関係を作っておくことで自分が必要な時に助けてくれるでしょう。
美容師として人間関係は大切な部分です。
【メリットを尊重して仕事をする】
美容師の仕事はブラックな一面が多く、生半端な気持ちでは続けるのが難しい仕事だと思います。
私は美容師としての夢を持ち、耐え抜いて美容師の仕事を続けられましたが、あまり考え過ぎないことが大切だと思います。
お客様に喜んでもらえること、自分の成長を感じられることなど、美容師のメリットを尊重して向き合うことが肝要です。
【まとめ】
私は8年間美容師の仕事をしましたが、今では働いて、目指して良かったと思っています。
辛いことや耐えられないと思うこともありますが、小さな喜びを感じながら努力することが良いでしょう。