販売の体験談

国際空港のお土産雑貨店は超絶ブラックだった

投稿日:2023年10月24日 更新日:

【プロフィール】

職業:雑貨店スタッフ(店長)

年齢:37歳

勤続年数:7年

現在の状況:違う部署にて就業中

収入:年収350万

性別:女

 

【作業内容】

国際空港のお土産雑貨店で店長を任されていました。

接客・販売・品出し・発注・清掃・売り場変更などが主な仕事内容になります。

 

【良かったこと・楽しかったこと・辛かったこと・やめたくなったこと】

良かったこと・楽しかったことは、国際空港の中に入っている店舗だったため、いろんな国のお客様に出会えることでした。

気さくな方が多いので、色々な国のことを聞けたり、日本旅行で感動したことなどもとても良くお話ししてくださったりしたので、楽しい思い出の一つになれたということが、喜びでもあり、とても楽しい経験をさせていただきました。

拙い英語でも聞き取ってくれて、他国の言葉で会話ができるという面も、自分の自信につながり、それ自体がワクワクして楽しい気持ちになれたのも嬉しかったです。

常に多国籍の方と関わるので、毎日が非日常感を味わえて、常に自分も旅行気分でいられるというのも良かったです。

逆に辛かったことは、国際空港ということで、24時間飛行機が飛んでいて空港からのお達しで、24時間お店を開けていなければいけなかったことです。

人員補充もしてもらえなかったため、とても忙しい空港の中なのに、全時間一人体制でお店を開けていなければならず、一人でも体調不良を起こそうものなら、代わりがいないので、24時間お店に立ち続けなければいけないこともしょっちゅうありました。

夜出勤のシフトの時は、今から寝る準備をする家族を見ながら、出勤途中の駅などで今から家に帰る人たちを横目に、駅員さんの「お疲れ様でした」というお声かけを聴きながら、「今から仕事なんです」と心で思いながら出勤するのが、とても辛かったです。

帰れずに、シフトの合間に銭湯に行き、お風呂に入り、仮眠をし、家に帰れずそのまま出勤ということも多かったです。

 

【ブラックなところ・ホワイトなところ】

上記にも書いた通り、忙しい店舗で、シフトも提出しているのに、会社は何もしてくれなかったところや、それに対しての手当などもなかったところはブラックでした。

夜勤明けの朝帰る日が休日扱いになるので、寝て起きれば、また翌日は仕事なので、実質休日なんてものはなく、毎日仕事場にいる状態です。

その休日体制もおかしいと思ってました。

プライベートで遊びに行く時間などありません。

それなのに、「休日は何をしてるんですか?」「実家には帰ってますか?」「私はこの間の休日家族で○○に行ってきたんですよ」と平気で聞いてくる社長には、イライラさせられっぱなしでした。

その件についても、「こういう状態で休みなんて取れない、スタッフは嫌がらずに良くやってくれている、どうにかならないものか」と社長に相談したところ「そうですか。じゃぁ、もっと売り上げをとって人を雇えるように頑張りましょう!!」と笑顔でガッツポーズをされて、心が折れかけました。

休日に出かけて、いろいろ学びましょう、感性を磨きましょう、それを社内SNSで共有しましょう(それが評価につながります)ということも言われており、休みもないのに、どこかに出かけた報告もしなければならず、本当に睡眠時間が取れない状態になりました。

ホワイトな部分は、本社スタッフになると、しっかりと休日を取れるようになるということです。

店舗スタッフに比べ、休みも多く、給料も多く、売り上げ数値も気にせず悠々と働ける待遇なのが、比較的ホワイトな部分かと思います。

 

【向いている人】

とりあえず、ひたすら働きたい人。

人と関わることで元気になれるという人、接客・奉仕が生き甲斐だという人には向いているかと思います。

 

【得られるスキル】

対人関係は間違いなく磨くことができます。

また、少人数でお店を回すのでタイムマネジメント力つきます。

レジを素早く打ったり、包装をする力も身につけられます。

 

【人間関係】

他人と一緒に同じ空間で働くのですから、合う人合わない人には必ず出会うものです。

仕事上の関係ということで割り切り、あまり深く相手の中に入り込まないようにすることで円滑に業務は遂行できるかと思うので、お客様と商品のこと以外にはあまり感情を持たないようにしていた方が仕事上ではうまく行くと思います。

うまく切り分けられるようになるのがコツだと思います。

 

【違う部署に移ったきっかけ】

転機が訪れたのは新型コロナウイルスが日本に入ってきた時でした。

空港の中のお店でしたので、いち早く店舗が閉店することに決まったのです。

その時に辞めるか続けるかの選択を強いられることになったのですが、運良く少しPCが使えるということで、リアル店舗からネット店舗の運営チームに誘われて、本社管轄の部署に移ることになりました。

 

【次の仕事との比較】

前述した通り、店舗スタッフと本社スタッフとの働き方は全く違い、リアル店舗から離れることで、肉体的にはだいぶ安定して働けるようになりました。

初めは、ネット・PCを主流とした仕事に馴染めるかどうかと不安で、馴染めなければ転職も考えておりましたが、なんとか知識をつけることができ、今では主力として働けるようになりました。

待遇面も今の上司がだいぶ会社に掛け合ってくれているので、少しずつですが給料や賞与などももらえるようになってきており、また、「私はもうあんな無理な働き方はしません。自分のスキルを磨くためだけに働きます」と公言していることもあり、安定した働き方ができるようになったとおもいます。

これからはどんどんネット・ECショップの知識が必要になってくる時代ですので、取り残されないように、会社のお金を使って業務に携わりながらどこへ行っても困らない、使えるスキルを身につけさせてもらおうと奮闘中です。

以上、私のブラック企業(別部署で就業中)の体験談でした。

-販売の体験談
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

大手靴販売店での業務体験談とメリット、デメリット

かつて日本の大手靴販売の業界で業務をしたことがあります。 仕事内容は主に接客と靴の販売ですが、店舗での業務になりますため、レジ打ち、靴の陳列作業、在庫の管理なども行います。 この会社に入社したのは22 …

no image

コンビニ店員にやりがい搾取は無理がある

プロフィール 職業名 コンビニ店員 雇用形態 パート 勤続年数 半年 入社時の年収(ボーナス、インセンティブ含む) 時給790円 退職前の年収(ボーナス、インセンティブ含む) 時給790円 性別 女性 …

no image

人見知りの私が未経験の接客業に転職した体験談

現在30代半ばの主婦です。 25歳から29歳の4年半ほどの間、雑貨店の接客業として働いていました。 はじめはアルバイトとして入社しましたが、1年半くらい働いた後、正社員として雇用されました。 年収は2 …

no image

Wワークにおすすめの劇場バイト体験談【劇場の売店スタッフ】

職業名 劇場の売店 雇用形態 アルバイト 勤続年数 4 入社時の年収。(ボーナス、インセンティブ含む) 時給900円 退職前の年収(ボーナス、インセンティブ含む)。 時給900円 性別 女性 &nbs …

no image

毎月残業100時間の手取り14万。薄給貧困生活

・初めての社会人、ゲームの総合ショップ。 現在40代の男性です。 20代前半当時、初めての社会人はゲームの小売業でした。 リアル店舗に所属し、接客をメインに働きました。 営業時間はAM10時からAM2 …