学校・保育・教育の体験談

経験のない部活の顧問を任されてモンペの餌食に

投稿日:2021年9月21日 更新日:

①講師でクラス担任、部活の顧問になった私

大学で国語の教員免許を取得後に実家の近くで、講師として教壇に立ちました。

教師が夢だったのですが、本採用試験に受からずに講師での採用になりました。

中学校で、二年生の担任をすることになりました。

ベテランの先輩教師が副担任でサポートしてくれての担任でしたので、私の性格もありますが、安心して仕事が出来る環境だなと思っていました。

講師と言え、仕事は本採用で受かった先生と同じ仕事をこなします。

担任を持ち、担当教科を教えて、部活の顧問もしました。

担任や担当教科は、教職の授業で試験をパス出来たので、それなりにこなすことが出来ていたのですが、私の場合、問題は部活の顧問です。

基本的には、経験などを踏まえて部活の顧問になっている先生もいらっしゃるのですが、全くの未経験で顧問になってしまう場合があります。

私も後者でした。

学生時代は、バレーとテニスを自らはやっていましたが、私が受け持った部活はバスケ。

ルールも分からず、スラムダンクすら観たことがなかったので、私の人生でバスケと交わるということは今までありませんでした。

 

②引き継ぎ通りにやっていたら…

昨年の顧問が異動になり、引き継ぎ事項などのファイルは残しておいてくださったので、練習方法はバスケ未経験でも同じことをやってもらっていたので大丈夫だと思いました。

前年度のスタメンなども残してくださっていたので、それで練習試合などをしていたのですが、スタメンではない生徒の親御さんからの電話で私とモンスターペアレントの闘いは始まりました。

練習試合は、基本他校に申し込まれて、何も分からないのでお願いしまうという感じで行っていました。

練習試合でも熱心な親御さんは、見学に来てくれます。

いつも通りにスタメンでやっていたのですが、ボロ負け。

正直、何で負けてしまったのかもわからないので、試合の合い間に声をかけるのは、メンタル的なものだけでした。

部活の顧問になって、審判などもやらされると聞いていたので、本やネットで勉強していましたけど、やはり実践になると、動きが速くて、何が何だか分からないのが現状でした。

③試合後から連絡が酷くて、鬱っぽくなってしまう

練習試合に負けて、中学校に帰宅、生徒も帰宅させて職員室で休憩をしていると、スタメンではなかった子の親御さんから連絡。

どうしてうちの子が出られないのか説明してほしいと言われ、引き継ぎなどを参考にしましたと伝えると、それは去年までで今年の出来は違うと、怒鳴られてしまいました。

それを30分。

教師になって3か月くらいのことでした。

それから平日も部活が終わり、帰ろうとすると親御さんから連絡。

今日の練習内容について、どのような目的でやっているのか。

練習内容、目的などはファイルに書いてあったので説明したのですが、私からの言葉が欲しいと言われ、電話をなかなか切ってくれません。

そんな日々が続き、普段の学校生活は楽しかったのですが、放課後や週末の部活に疲れてしまいました。

 

④モンペに切れる

毎日の電話攻撃を他の先生も見ていたので、教頭先生や体育の先生などがアドバイスをしたり、電話対応をしてくれるのですが、モンスターペアレントは、私が出るまで納得しないんです。

強引に切るわけにもいかない。

その家の子は、比較的落となしく、スタメンをぎりぎりで落とされるという感じではなく、サブでも正直下の方で、体育やスポーツが得意というタイプではなかったのです。

もう無理だと思って、一度スタメンを変えて、その子を入れて練習をしているのですが、そうすると今度は今までスタメンをやってきた子、もうすぐスタメンに手が届く子が納得せずになり、今度はモンペの子が部活に来なくなりました。

スタメンにしたら、来ない。

自分の子が部活に参加しないと、それも私の責任。

それからは生徒が帰った後に、モンペだけが直接やってきて、文句です。

スタメンには力をつけてからではないと恥さらしになっただけだと。

私も正直、逆切れで、一度スタメンにしての練習だったのですが、したらしたで文句です。

そして、「お前みたいな本採用で受からないような講師が子供を教えるんじゃないよ」の声で、切れそうになりました。

確かに本採用は受からなかったのですが、大学で教職の授業は受けて、資格はありますから。

それまで「はい、はい」と聞いていましたけど、若さもあり、切れてしまいました。

それからも部活の顧問は外れることもなく、教頭先生が副顧問という立場で試合などについてきてくださり、一年目を無事に終えることが出来ました。

モンペは、自分の子供が部活拒否しているのに、試合の文句を言ってくるというのは一年間続きました。

モンペの子供の担任、校長、教頭で話し合いをし、無理強いはせずに彼女に寄り添いながら学校生活を送っていくとこになり、話し合いを続けた結果、美術部に移りました。

二年目に、本採用の試験が受かり、バレー部の顧問に異動になりまして、バレー部では県大会の結果を残すことが出来ました。

それから、美術部に移った生徒は毎日楽しそうでしたけど、今度は美術部の顧問に、モンペから電話が来ていましたが、美術部の顧問は定年近いベテラン先生だったので、2、3回の電話で話をつけたようで苦情が来ることはありませんでした。

モンペの家には、少し年齢の離れたお兄ちゃんがいるみたいでしたが、その子の時も色々大変だったみたいで、異動してしまった知り合いの先生から聞いたら、問題ある親御さんみたいでした。

子供はすごくいい子だったんですけど、親が残念だと大変だなと思いました。

モンペだけではなく、中学でも色々な連絡、電話が来るのですが、嫌がらせか本当に悩んでいるのか、意外と分かりやすいものですが、対処となると難しいです。

ほうれんそうの大切さ、実感しました。

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