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専門学校で声優を目指し挫折した私のリアル体験談

投稿日:2021年10月16日 更新日:

○○さんのような声優になりたい!

自分の代表作を作り上げたい!

声優界の頂点に立ちたい!

いろいろな希望をもってその狭き門に挑む人々が後を絶たない、声優の世界。

でも、その高い競争率を勝ち抜き声優の仕事につけるのはほんの一握りに人たちです。

この記事は、実際に声優を目指し挫折した私の失敗談を赤裸々に書こうと思います。

特に、現在声優を目指してある方はある程度参考になる内容になっています。

【見切り発車で専門学校に入学】

私は小さいころから、アニメや映画(映画は中学生ごろから)が好きで、ずっと自分で勝手に音を消してアフレコをするのが趣味でした。

母親からはいつも不思議に思われていましたが、そのころから、何かを表現する事の楽しさをなんとなくですが、感じていました。

高校3年になって、成績もあまりよくなく、大学進学もできないだろうな・・・進路どうしよう・・・

と悩んでいたところ、大好きな声優さんに感化され思い切って声優を目指すことに決めたのです。

今思えば考えが安直だったなと猛反の日々ですが、頭に血が上り冷静な判断が出来なくなった私は親に頼み込み、都内にある声優の専門学校に入学しました。

 

【いざ目指してみたが、積極性が足りなかった】

意気揚々と専門学校に通い始めた私。

でも、それまでにインプットした情報はネットでかき集めたうそか本当かもわからない根拠のない情報。

声優を目指す同志たちの中に、初めて飛び込んだその環境は驚くべきものでした。

授業が始まるまえのウォーミングアップで積極的に発声練習をしたり、どのシーンなの?と思わず二度見してしまうほどの突然のセリフ練習を開始する人など。

すでに初日から私の心は折れかかっていました。

朗読のレッスンでは、講師から「読める人いますか?」という発言にも二の足を踏んでしまい、別の生徒に発言権を奪われてしまう始末。

動き出す前から失敗の二文字が頭を離れず、体がいう事を聞きません。

 

【授業での間違いを気にしすぎて立ち直れない】

そんな中でも自分なりに発言をしていく私だったのですが、見当違いの回答をしてしまうなど徐々に手を挙げることを辞めてしまうようになりました。

「またミスをしたらどうしよう・・・」

『行かなきゃ』と『また指摘されたら』の負のループに入り込んでしまった私。

もともとささいなことでも気にする性格が災いし、前回のミスを引きずったまま次のレッスンを迎えてしまうため、気持ちの切り替えが出来ずどんどん深みにはまってしまっていました。

 

【人間関係が得意ではないために、仲間ができない】

元から人見知りで、限られた友たちとの交流しかなかった私。

そんな引っ込み思案が初対面の人達と付き合いを円滑に回せるはずなんでありません。

当初は「声優になるために入ったんだ」「仲良しクラブ活動に甘んじてはいけない」と、謎の一匹おおかみメンタルを発動させてしまい先輩方との飲み会や集まりなどをことごとく欠席していまっていました。

積極的に先輩方と絡もうとする同期を尻目に、「媚びを売ってみっともないなぁ」と成長するための機会損失に気づかないまま、無常に時間だけが過ぎていました。

そんなキャラクターの私なので徐々に周りからも浮きはじめ、いつも間にか周りからも距離を置かれていました。

今でこそ、当時の私をぶん殴りたいと思いますが、後の祭り。

声優としての技術も大切なのですが、それ以前に集団の中の自分というポジションを分析して、コミュニケーション能力を身に付けることがとても大事だと思います。

 

【日々の努力を継続しない】

同期たちに差をつけるには、人が見ていない所での努力をコツコツ積み上げることは欠かせません。

専門学校でのインプット量はほぼ変わらないので、自主トレーニングで高みを目指すしかないと今私は思っています。

史上初めて無敗のまま5階級制覇を達成したボクシング界のレジェンド、フロイドメイウェザーは

「お前が休んでる時、俺は練習している。 お前が寝ている時、俺は練習している。 お前が練習している時、もちろん俺も練習している」という名言を残しています。

しかし、そんなレジェンドも人知れず努力しているにも関わらず、私は家に帰ってからも好きなアニメに現実逃避し、「これもトレーニングの内だよね」と逃げ道を自ら作り、成長する機会を失っていました。

どの業界でもそうだと思いますが、自主トレが出来る人が初めてスタートラインに立てるのではと今は痛感しています。

努力する事は当たり前で、勝てる人の思考は努力という概念すらないのかもしれません。

半年、一年と周りの同期たちの成長をうとましく思いながら、どんどん廃人のようになっていく私。

自分の中で声優を目指すという夢がガタガタと音を立てて崩れ落ちていくのを感じた瞬間でした。

 

【まとめ】

今回は、かつて声優を目指した自分の生活模様や、心構えを書き綴ってみました。

結局、当初2年間の在学期間でしたが、1年足らずで中退しました。

今は、実家に戻り働きながら当時の専門学校の費用を親に返済している日々です。

でも私はあの東京での約1年間を後悔していません。

声優になるために培った技術や、コミュ障の私なりにコミュニティーができ、貴重な時間を仲間と過ごせたこと。

今も身に付けた知識やメンタルは現在の仕事にも生かせています。

失敗した人間から、これから声優を目指す人に伝えたい事。

それは、努力を継続させる事。

そして、万が一の挫折も受け止める覚悟を持つこと。

応援しています。

頑張ってください。

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