・24時間勤務の保育園に勤めていた時のこと。
私は認可外の保育園に勤めっていたことがあり、そこの園は勤務形態が特殊で実働18時間の24時間勤務の園でした。
本当に大変な勤務形態だったのですが、認可の園では持ち帰りの仕事になるであろう事ややりたいけど時間がなくて出来ない設定保育なども、通常の勤務形態と違うからこそ取り組めることも多かったように思います。
園児と過ごす時間も多くて時間もたっぷりあるので、自分がしたい保育を余すことなく出来ました。
朝から晩まで同じ職員がいるので、保護者に伝えなければならない事があった時(例えば少しケガをしたなど)も朝一に起こったことでも一番近くで保育をしていた職員が保護者に状況説明が出来るので、そういった面でも保護者の信頼関係を築きやすかったりしたので、よくあるモンスターペアレントがどうとかいうトラブルも月極で利用されている方とはほとんどありませんでした。
ただ、どれだけ楽しく時間に余裕があると言っても、一日の流れは決まっていますので、思い通りに進められない時もありましたし、24時間勤務で仮眠が2時~5時までと短く体を壊す職員も多かったです。
夜勤の勤務もあり、生活が本当に不規則だったので、実際に私も不眠症になりました。
未だに症状に悩まされることもあります。
・長年勤務出来たのは…
それでも長年勤務出来たのはやはり一番は園児たちが可愛くて仕方なかった事だと思います。
私は昔から子供が本当に大好きでよく懐かれる事も多かったのですが、それでも実際に勤務してみて「自分はこんなにも子供たちと過ごす時間を幸せだと感じるんだ」と驚きました。
そして職員ですが、認可外の園で決まりが少なかったので、保育士のしたいことをさせてくれる園でしたので、そういった面では職員もストレスが少なく、園長はじめ年長者が頭の柔らかい人ばかりで自由度が高く、職員同士の関係性もとても良かったです。
友人が勤めている園では園長が主任のいじめにも近い新人イビリを見逃していたり…なんて話も聞いていたので私が勤めていた園は平和だなと感じていました。
また、お給料面でも深夜帯の仕事も多かったので一般的な保育士の手取りと比べたらとても多かったです。
当時は満足していましたが、今考えると夜勤も多いしもっともらえててもおかしくはなかったかなとも思います。
・そんな好きだった園をなぜやめることになったのか。
先程も書いたように、私が勤めていた園はとても自由度が高く、やりたいと思ったこともしっかりと企画を練って園長に相談すれば実現してしまう園でした。
私は英語に力を入れたいと思い英語教室の企画をし、それに同調してくれた園長は数ヶ月後外部から外国人講師を連れてきてくれました。
その講師の方とお話を聞いたりする内に「自分も海外の保育に触れたい」と思うようになり、日本の保育の現状や、保育士の待遇など色々な面で日本以外のやりかたと言うのも見たくなり海外の保育士学校に通うべく退職する事となりました。
これは私の特殊な例かもしれませんが、保育士に自由度を高く働かせると園児にとっても楽しい事があるかもしれませんし、保育士本人の挑戦心や成長にも繋がるのではと思いました。
・まとめ
では、今回のタイトルにある「保育士を続けられる人と続けられない人」というところに戻りますが、私が実際に日本で保育士を経験し、海外の保育園にも勤務して思ったことですが、まず1つ目、第一に自分が思ってる以上に子供が好きであることだと思います。
私は園長や当時の職員達に恵まれていましたが、友人のように同僚や上司に恵まれずに働かなければいけない時もあると思います。
そんな中でも子供たちが可愛く仕事のやりがいとして思えるならきっとマシな園に転職すればやっていけると思います。
逆に同僚や上司に恵まれなかったことで保育も楽しくなくなってしまうのでしたら、きっと他の園に転職してもどこに行っても保育士と言う仕事はやりがいなく楽しくもないと思います。
2つ目は、「まぁ、いいか」と思えるかどうかです。
これは保育を適当にやればいいと言う意味ではなく、年齢に比べ出来ないことが多い子がいたり、わんぱくで言うことを全然聞かない子がいたとしても「この子のためにならない!」と気合で言い聞かせたりするのではなく「まぁ、いっか!」という余裕の気持ちを持って接する事ができるかどうかだと思います。
人間の成長で最も影響を受けると言われている年齢の子供たちと過ごすことは責任も重大ですが、その分どういう保育をしてあげようか。
親御さんは何を求めているのか。
そういった事を考えながらする保育はとてもやりがいがあって、同じように自由に働いていた職員は皆とても楽しそうでした。
保育園で働いたメリットはあるか?と聞かれたら、子供が遊びを通して成長していくように、自分も保育士と言う仕事を通して挑戦し成長出来たこと。
ですが、保育士と言う仕事はとてもハードで実際めちゃくちゃしんどいというデメリットもありますので、その中でどれだけ子供たちと楽しいことが出来るかという楽しいことを見つけるプロになるのが保育士という仕事を楽しむのに最重要だと思います。