・安定した職業といわれるけど実際は安定してるの?
私は、信用金庫に新卒で就職しました。
信用金庫と言えば金融業界でも倒産や合併も少なく割と安定しているイメージでした。
当時、他にも内定が決まった企業もありましたが一生働けるイメージのある信用金庫を選びました。
実際、福利厚生や有給休暇の取得率などはかなりいいものでした。
金融機関特有の長期休暇を取らなければらならないというルールもあって、年に一度は必ず5日間の連続長期休暇が強制でした。
当時は女性は必ず内勤だったために特に残業も多くありませんでした。
多くても1時間程度でしたので、一般的な企業に比べると勤務時間は特別に待遇がいいものだったと思います。
ただ、その分もちろんお給料には反映されます。
残業がない分、他の企業に比べてかなり少なかったと思います。
福利厚生に関しては、女性は産休を取りやすい環境でした。
実際子供を産んでも続けている方が多いイメージでした。
女性の3分の1くらいは妊娠後も仕事に復帰しているイメージでした。
また、配置換えなどしてもらえる場合もあり、負担の少ない部署に転勤された方もいました。
ただ、支店などには基本的に人数に余裕がない場合が多かったので、社員が休むと確かに大変なイメージはありました。
子供が小さい女性の方はあまり支店に配属されていないイメージでした。
また、子供ができた時点で退職される方も多かったです。
やはり、産休は取りやすいけどその後働きやすいかは周りの人間次第です。
・安定した企業を辞めた理由
私は、新卒で入った信用金庫を2年半で辞めました。
私にとってはこののんびりした雰囲気が逆に苦痛に感じました。
特に仕事を多くしても少なくやっていても、時間がきたら帰宅できる。
どこの企業にもありがちだと思いますが、やる仕事の分量が決まっている場合押し付け合いになります。
仕事をやった分量によってお給料が決まるわけではないので、新人の私はなんとなく納得いきませんでした。
また、仕事を押し付けて楽をしている人がなんとなく仕事ができる人と思われていたり、上司から気に入られている人が早く出世できたりする点もやりがいを見出せませんでした。
私を辞めたい気持ちへ突き動かしたきわめつけは、7年も先輩の女性とお給料が変わらなかったことです。
7年働いても昇給がなく、特に女性は役職に就けるのが40歳前後で一部の方だけでした。
このまま働けないと思った私は、次の就職先を考えました。
・楽しい職場とは?
新しい就職先を考える時にやはり、人間関係は重要だと思いました。
しかし、例えば多くの社員がいる場合で転勤や転属などがあれば人間関係は選べません。
では、何が重要かとなった場合、自分のやりたいことを情熱をもってやることが大事だと感じました。
やりたい職種を選び、まずは資格を取ろうと学校へ通いました。
その次は就職先を探します。
私は、あるリフォーム会社に就職しました。
その企業は安定とは無縁の社員が4人だけの零細企業でしたが、自分で仕事をとり見積もりを出し、自分で工事を担当するような会社です。
以前の仕事とは真逆でした。
時間が来ても、仕事が終わっていなくてはもちろん帰れません。
工事の日程などは決められているし、何より月の売り上げなども細かく管理されていたので、無駄に時間をかけるわけにもいきません。
とにかく多くの仕事をした人、売り上げをあげた人間が仕事ができると判断されます。
私が本来思っていた仕事のイメージにぴったりだったため、この仕事は何より楽しかったです。
福利厚生などは皆無でした。
サービス残業だらけです。
営業職も兼ねているので仕方ないと思います。
私は結婚して妊娠したので、この職場を離れました。
4人で仕事をしているその中の一人に産休は無理だと分かります。
人間関係は、自分の仕事が決まっていましたので押し付け合いはありません。
ものすごくさっぱりしていました。
すごく居心地がよかったです。
悩んだりすることはありませんでした。
みんなは、いかに効率的に仕事をするか、ということしか考えていません。
安定した職場を辞めて、妊娠後に離職しなくてはいけなくなった仕事を選びましたが、私のなかでの後悔は全くありません。
楽しい職場とは、自分自身がやりたいことができる、そして輝ける職場だと思います。
もちろん人によって違うので、まずは自分の理想を考えてみるといいと思います。
自分が輝いていて楽しければ、周りの評価も関係ありません。
人間関係に引っ張られにくいと思います。
・お金のための仕事
アルバイトも含めて、自分の今までの働き方を振り返ると、リフォーム会社以外はほぼお金のためだけに働いていました。
心のなかでは、こんなことしたくないのにな、と思っていました。
しかし、それってすごく時間がもったいないです。
社会人になれば一日のうちのほとんどを仕事に費やすわけですから、自分のやりたいことをお金のためにではなく自発的にやるということが、楽しい職場の近道になると思います。