工場・製造・修理・検査の体験談

大手ホワイト企業のブラックなところと転職した話

投稿日:2021年12月8日 更新日:

『経緯』

高卒で県外就職で大手自動車メーカーの委託会社へ入社しました。

求人票の内容は基本給、福利厚生も良く、高校の先生からも勧められるくらい条件が良かったです。

設計で入りましたが、配属では解析業務を担当し、モデルを作成したり、エクセル入力などの仕事もしていました。

ですが、3年働いて転職しました。

転職した現在、自分にも非があるのは確かですが、思い出せばブラックなところがあったからかもしれないと思うようになりました。

その説明をしていきます。

『ブラックなところ』

結論、人間関係がブラックでした。

私が配属されたグループ構成は、上司1人、先輩1人の少数のグループでした。

上司は30代手前独身、若いころはヤンチャをしていたそうです。

性格が「石橋を叩いて、誰か先に渡ってから渡る」くらい細かく、慎重でした。

上司の同僚から私へ「あんなやつが上司でかわいそうだな」と言われていました。

先輩は20代前半独身、仕事の要領が良く、任された事は期待通りにできる秀才でした。

自分が納得できるまで問い詰めたりする性格で、わたしの研修担当をしていた時は苦労しましたが、接するうちに丸くなり、私の味方になってくれる先輩でした。

 

『なぜ辞めたか』

結論、ミスの対処で精神的に病んでしまい、退職しました。

私は初めて入社したこともあり、仕事の要領も分からず、仕事が早い方ではありませんでした。

研修でも1つ1つ真面目に覚えようとし、同僚と比べて2倍近くかかっていました。

配属先でも納期に間に合うかギリギリだったり、残業で対応したりしました。

配属先の雰囲気はバチバチしていたと思います。

上司は常に100点を求めるタイプで、先輩は60点で抑えるところを抑えるタイプで、よく衝突をしていました。

私はというと、強く言える方ではなかったし、上司の意見に従うしかないと思っていました。

さらに、仕事でミスがあった時、必ずと言っていいほど「なぜなぜ」という解決策をつかっていました。

そこで、やり方が良くない、性格がよくない、と否定され続けました。

説明をしても、「Aが大事だ。Bも大事だ。Cも大事だ。」と延々に続くのでメモをとっても話が入ってきませんでした。

さらに、誰かの話し声が私の悪口を言っているのではないかと疑い、恐縮することが多かったです。

実力のある後輩や、入ったばかりの新人が嫌いなのか、「面白い話をしろ」など、いじりが多かったです。

また、私とコミュニケーションを取ろうとする上司の、世間話や冗談話でさえ怖かったのを覚えています。

そのうち、毎朝頭痛がするようになりました。

早退や、有給や欠勤をすることがあり、退職することにしました。

 

『人間関係がブラックだとどうなるか』

私の性格もあると思いますが、何かが起きたとき、自分が悪いのではと考えてしまうようになります。

例として、私から上司へのメールが送られなかったとき、本当は上司のメール設定がおかしかったのですが、私が何か変なところを押したのではないかと悩んでしまいます。

すべてが悪い方向でしか考えられなくなっていました。

また、休日が楽しく過ごせなくなりました。

休みが明けたら、また会社が始まってしまうと思うと、暗い気持ちで溢れていました。

同僚と遊ぶのも億劫になっていました。

 

『転職するきっかけ』

転職するきっかけは地元の親友でした。

大型連休で地元へ帰省して親友と会う機会がありました。

そこで、仕事でうまくいってないことや、悩んでいることを話したとき、

以前の私ではなくなっていることに気づいてくれました。

「良かったらうちの会社来なよ」と強く助け船を出してくれたおかげで、病んでいた私の転職のきっかけになりました。

 

『少しブラックな会社もアリ』

現在は、前職のスキルを活かし、地方の少しブラックな大企業で働いています。

基本給も前職と同じくらいで、休日出勤があり、残業も1日3時間あったりします。

ですが前より、精神的に病まなくなりました。

なぜなら、人間性が良い人達が多く居るからです。

親身になってくれる上司や、アットホームな冗談など心地良い人間関係です。

さらに、委託ではないので、ゆったりとした空気感が出ています。

なぜか、ミスは当たり前で過去は変えられないと考えている人が多いです。

また、ミスをしても、「だって○○じゃないですか」と逆ギレする人さえいます。

結果、ミスが許される環境で働けるので、精神的に安定してきています

また、前職で求められている業務スキルが高かったのも問題かもしれません。

現在、前職で培ったスキルが幅を持たせてくれていて、「これやってみない?」と新しいことに誘われます。

一概に、この企業が良いとは言えませんが、求人票で判断するだけでなく、人柄も確認して見てください。

もし、合わなければ、精神を病む前に会社を辞めることをおすすめします。

精神を病んでしまえば治るのには、かなりの月日が必要になるからです。

また、私の周りを見ていて思うことは、自分の強みをもっている人は病まなかったりします。

仕事で悩んでいる人や、つらくなっている人の参考になれば幸いです。

-工場・製造・修理・検査の体験談
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

歴史ある食品工場は仕事も人間関係も大変だなあ

行ってみたら超アナログ 以前しばらく勤務した食品工場はスタッフが10人弱の小さい工場でした。 扱う商材は製菓関連が中心、ケーキや菓子の仕事をしたかったので求人内容を見て決めました。 勤務初日行ってみて …

no image

食品工場の仕事はやりがいも多いが、覚悟が必要である。

私が勤めた会社 私は主にカレーやミートソース、麻婆豆腐のもとなどのレトルト食品や調味料を製造する食品工場に勤務していました。   良かったこと 食品工場に勤務して良かったことは、自分が製造に …

no image

おはぎの製造工場はラインがなく品質重視!!

・割と若い世代が多くてびっくり! 私が20代のころおはぎの製造工場にて期間限定で働いたことがあるんです。 その時感じたことはおはぎって若い世代の方はあまり作ろうと思わないのではないかという考えがあった …

no image

パン工場のアルバイト。年齢不問だったが道具のような扱い

アルバイト採用も流れ作業 昨年の夏、パン工場に2週間ほどバイトに行った。 製造アシスタントの仕事。 そのバイトが決まるまで、いつくか他のバイトに応募していたが、年齢のせいか、ことごとく不採用で、ここも …

no image

食品工場(ゼリー飲料)を生産している工場で短期で働いたが

●ゼリー飲料の工場で働いてみたのだが。 普段はフリーランスでライティングを中心、そして写真の素材販売をメインで収入を得てなんとか生活しているのですが、やはりどうしても仕事の繁閑の差というものがあり、ヒ …