営業の体験談

営業ノルマ・トラブル対応…派遣会社の営業職の実態

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飛び込み・ノルマ・トラブル対応…

派遣会社の営業職はなかなかハード!

 

・私のプロフィール

派遣会社の営業職に、新卒から7年間携わっていました。

女性で、現在は退職済みです。退職時の年収は約420万円でした。

 

・派遣会社の営業職とは?

人材派遣会社の営業職は、主に新しい求人を獲得するための営業、企業への派遣スタッフの紹介、派遣スタッフが就労開始した後は定期的に面談や電話でフォローを行うことが業務内容です。

社内で派遣スタッフの候補者との面談を行ったり、派遣登録しているスタッフに電話・メールで仕事を紹介するコーディネーターという職種も他にあります。

会社によっては営業職とコーディネーターに分かれておらず、営業職が上に挙げたコーディネーターの業務も全部行う場合もあります。

私も営業職に加えて、候補者との面談や電話での仕事紹介も行っていました。

 

・働いて良かったことは?身についたスキル

派遣会社の営業職は、企業の人事担当や部署の役職者・中小企業の社長と業界を問わず話をする機会が多く、これは貴重な経験でした。

企業のこと、人材のこと、業界のこと、働くとは何かなど、多くの知見を得られました。

この経験を通してどの業界がどんな人材を欲しているのか、また実際に面接で質問されることや欲しい回答が分かるようになっていたので、自身の転職の際にもあまり苦労しませんでした。

また事前に社長と話したり、スタッフを派遣する部署の人と会って採用ポジションに合う人をイメージすることが求められましたので、社風や人の性質を理解する力が養われました。

これは自分が働く中でも活かされています。

また派遣スタッフに長く安定して働いてもらうには、悩みがあれば打ち明けてもらえるような信頼関係を営業が派遣スタッフとの間に構築することが重要になってきます。

初対面でも緊張を解きほぐせるような会話をしたり、相手の話の真意を理解する力を養ったりとコミュニケーション力は否応なく向上しました。

これは一生の財産です。

 

・働いて辛かったことは?

他業界の営業職同様、派遣会社の営業職にもノルマが課せられます。

月間目標として売上はもちろんのこと、成約件数、求人の受注件数、商談件数、企業への訪問件数…etc.。

企業にもよるかもしれませんがかなり徹底して管理されますので、プレッシャーはあります。

また派遣スタッフの職場でのトラブルの対応をするのもかなり大変でした。

企業からは「仕事が期待していたよりもできない」「態度が悪い」などのクレームが入り、派遣スタッフからは「周りが教えてくれない」「マニュアルがない」「時給が低い」などの要望が入ります。

これをそれぞれただストレートに伝えるだけだと現場が炎上しますので、上手く双方に伝えたりして何とか対応していきます。

人を扱う商いだからこその難しさがここにあり、精神的に擦り減る業務です。

そして派遣スタッフが派遣初日に来ない、突然会社に来なくなる等も結構あります。

企業に謝罪する時は、胃が痛くなりました。

また派遣スタッフのスキル不足やその他の理由のため、派遣期間が終了という場合もあります。

これを派遣スタッフに伝える際も、本人の生活がかかっている事ですので精神的にキツいです。

 

・派遣会社の営業はブラック?ホワイト?

派遣会社の営業は、派遣スタッフの就労後に面談をしたり話を聴いたりすることも多いので残業が多くなりがちです。

また担当している企業が平日だけ営業していると良いのですが、土日祝も営業していると自分が休みの日にも電話に出たりトラブルに対応する必要が出てきます。

とにかく離職率が高い業界・職種でした。

人を扱う商いという事で繊細な対応が求められ、ストレスがかかりやすいのだと思います。

新卒で同期入社した人たちも3年目には半数が、7年目には9割辞めていました。

人材派遣業界全体として年収が低いのもあり、先が見通せないとのことで他業界に移る人も多くいました。

私は退職のきっかけこそ結婚に伴う転居でしたが、正直心身ともに疲弊していました。

 

・向いてる人は?

人事の決裁権を持っている人は、必然的に会社内で地位が高い人になります。

中小企業の社長など、様々な業界の役職者と話をしたいという人には向いています。

私の周りには将来起業を考えているけれど、社会勉強として派遣会社の営業に就職したという人もチラホラいました。

コミュニケーション能力を活かしたい人、人と話すのが好きな人も向いています。

とにかく人と話す機会は多いです。

また人材派遣会社・営業職はその離職率の高さから中途採用も活発で、門戸も広く接客業経験があれば採用される傾向にあります。

店舗での接客業からオフィスでの仕事に転向したい人には、そのきっかけの業界としてお勧めです。

 

・転職後の職場との比較は?

私は人材派遣会社を退職後教育系の仕事に携わり、そこでは保護者への対応がありました。

悩みやクレームの内容をしっかり聴き、相手がどうして欲しいかを捉え、受け入れられ易い言葉を選び伝えるという力が求められましたが、前職で鍛えられていたからか問題なく対処できました。

また企業とのやり取りもありましたが、営業経験のおかげで楽にこなせました。

休日に電話に出てトラブルに対応する必要がない、ノルマがないという2点だけでも働いていて天国に思えました。

派遣会社の営業はハードでしたが、その分他の業界や職種でも通用する力が養われたように思います。

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