営業の体験談

営業職のブラック企業でうつ病を発症してしまいリタイア

投稿日:2024年9月16日 更新日:

・プロフィール

職種 営業職

雇用形態 正社員

勤続年数 4年

入社時の年収(ボーナス含む) 490万

退職時の年収(ボーナス含む) 620万

 

・就業に至るまでの経緯

大学を卒業したものの、当時は就職難だったこともあり、大学生時代から勤めていたフードサービス業にそのままアルバイト勤務をしていました。

アルバイトではありますが、店長を社長から推薦されたことで、アルバイトスタッフの面接から指導、シフト管理や売り上げ金の管理などお店を運営する能力を培うことができました。

平行して履歴書をハローワークや求人雑誌で見つけた気になる会社へと送付することも行っており、最初に就職できた会社は、早朝から夜間までの勤務時間が長かったことで、3年程度で辞職をしています。

その後も就職先を探すことになり、就職難故にいつしか1年以上のブランクが出てしまいました。

そんな中、地元では有名な会社の営業職の求人募集があり、早速応募したところ、面接に呼ばれてほぼその場で採用が決まったことが就業に至った経緯です。

 

・勤務初日に感じた違和感と勤務の実態

求人募集では、就業時間は朝の8時40分から夕方の17時30分までと記載されており、完全週休2日制とも記載されていました。

ところが勤務初日には私を含む新入社員の4名が会議室に呼ばれ、まずは休日は土曜日と日曜日のみで、祝日は勤務が必要だと分かりました。

従ってゴールデンウィークなども仕事をしなければならないことを知り、同期の1人は会議室で説明をした人事の社員に問い詰める一幕もありました。

私は前職で辛い思いをしたので、土曜日と日曜日が休めれば全く問題がないと感じていたのです。

ところが、毎日の出勤の話になると、営業職では毎朝会議があるので、朝の7時40分までに勤務することを告げられ、非常に違和感を感じたことも懐かしい記憶です。

 

・数日の勤務で分かったブラック企業の判定

初日から3日目くらいまでは、朝の7時40分までに勤務をしており、退職される営業職の方の代わりになることから先輩社員と同行をして顧客先廻りをしながら仕事を覚えていくことが流れでした。

会社は菓子類の卸売商社として営業をしており、私は営業部署の中でも一般菓子ではなく、観光菓子の部門担当することになったので、顧客先は大きな温泉街の売店さんや、大きな空港内の多数の売店さんなど、取り引き先企業数は40社、売店数は60店舗程度になり、この時点で無理があると感じることができました。

その理由は前職が観光土産品の卸し売り営業をしてきた背景があり、この業界では1人の営業職で顧客先は30店が限界と言われてきたためです。

実際に最初の数日はほぼ残業無しで帰されたものの、その後は一転して深夜を過ぎるまで仕事をすることが毎日のように行われ、私だけではなく他の営業職の約30名程度が同じ境遇でした。

前職でもブラックさを感じていたのに、前職よりもブラック企業ということを知ってしまい、かなりの不安を感じたことも事実です。

 

・追い込みをかけるブラック企業の仕事

営業職の中でも私だけ観光営業部になったことで、他の営業さんとは異なり単なるルート営業とは言えず、自社の商品をお店に置いてもらえるように、毎日が商談を行うことが必要でした。

例えばスーパーマーケットなどを担当している社員が殆どですが、このルート営業では在庫が切れないように受注をすることや、新商品が出た際に商談をするだけなのでウエイトはかなり異なります。

観光営業部の場合は常に競合他社との競争が激しく、少しでも手を抜いてしまうと直ぐに売り場を取られてしまいます。

前任者は温泉街は週に1度の訪問、空港は週に2度の訪問にしていましたが、空港を担当する営業職は殆どの競合他社は専属で毎日空港売店に行っています。

そこで私は、温泉街は週に2度、空港は週に4度に変更をした結果、勤務開始から半年も経たずに前年度比を上回る売り上げを記録しました。

社長や営業部長からも高い評価を頂いていましたが、月の時間外労働時間は160時間を超えている状態により、後にうつ病を発症させてしまいました。

最初は自覚が無かったのですが、深夜に帰宅をしても眠れない毎日が続いたことで心療内科に行ったところ、うつ病と判断されてしまい、希死念慮も高まってしまったことで就職難の最中ではあったものの、身の危険を感じ退職に至りました。

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