医療法人と会社名に付く職場で介護福祉士として勤務しています。
勤務する会社には病院をはじめとして、私が所属する老人保健施設やグループホーム、小規模多機能施設や通所リハビリ施設など10もの事業所があります。
老建に勤務して10年。
現在も就労中です。
勤務する老人保健施設の作業内容は、食事介助や排泄介助、入浴介助などの利用者の日常生活を支援する業務が主になります。
また24時間稼働している施設の為、勤務形態は、早番、遅番、日勤、夜勤とシフト制です。
月の休みは10日ほどあります。
この仕事をしていて良かったことは、就職して介護経験3年経過してから働きながら介護福祉士の資格が取得できたことです。
この仕事の楽しいと思える事は、高齢者とのコミュニケ―ショです。
特にレクリエーションや行事は利用者の楽しめる内容を企画し提供できることにやりがいを感じます。
勤務するうえで辛かったことがあります。
それは他事業所の人出不足により応援に行ったことです。
事業所により仕事内容が違う為、手伝いに行っても即戦力にはなれず雑用をこなすばかりでした。
その雑用とは寝具交換を何時間も行ったり、居室やトイレの掃除を行ったりと利用者と接する時間がほとんどなく苦痛になりました。
介護士ではなく雑用係でしかないと思いました。
ブラックな所は必要物品や備品の稟議がおりない事です。
例えば施設には欠かせない洗濯機やテレビが故障してもすぐに購入してもらえません。
1万円以上の品物を購入するとなると所定の稟議書に品名や必要な理由、金額を記入します。
しかしそれだけでは稟議はおりません。
壊れた品物の写真(壊れた箇所や購入年月日がわかる写真)や購入したい品物をネット検索し価格を比較し安い商品がわかる書類を提出しなければなりません。
それでも稟議がおりない時があります。
稟議書には役員回覧印が必要になりますので全員が合意するまで必要な物さえ購入してもらえないとなると現場はとても不便です。
またそのことで利用者に不便な思いをさせないよう配慮が必要です。
利用者の介護に時間を要するため書類の作成など時間外で仕事をする事が多々あります。
ホワイトな所は子育て世帯の方が多く勤務しているため子供の行事ごとや授業参観などお互いに協力して指定休をとれるところです。
また、自分だけでなく家族の体調不良や病気、感染症など突発的な休みにも対応してくれます。
介護士に向いている人は排泄処理や入浴介助に抵抗が無い事は勿論ですが、一番重要なのはコミュニケーション能力が高い人です。
一般的なコミュニケーションができれば仕事はできますが、能力が高い人はよりこの仕事を楽しめると思います。
利用者、主に高齢者とのコミュニケ―ションは勿論の事、他専門職との連携が必要な職業です。
介護士をはじめ医師や看護師、栄養士、リハビリ師など様々な専門職との人間関係を構築することで仕事がやりやすくなります。
また利用者のご家族とのコミュニケーションは特に重要です。
ご家族と良い関係が築けることでリピーターを増やす事ができ施設の評判にもつながります。
こういった人は会社に貢献できる人材といえるでしょう。
介護士になったきっかけは、子供が小学生になり正社員として仕事を探していた時でした。
何の資格もない自分が何の仕事が出来るのかわかりませんでした。
そんな時に母が「あなたは介護士に向いているよ」と言いました。
私の事を誰よりも知る母が言う事なので真に受けて介護士の仕事を選びました。
したい仕事が見つからない方は身近な人の意見を参考に職選びをしてみても良いかもしれません。
得られるスキルは、条件を満たし国家試験に合格すれば介護福祉士の資格が取得できる事です。
さらにユニットリーダーやケアマネージャーなどのスキルアップも目指せます。
スキルアップすることで収入アップにも繋がります。
また、介護職の求人は多数あり、資格を取得する事で引っ越しをしても再就職しても新しい就職先に困らないとも言えます。
この仕事のメリットは、安定した収入が得られる事です。
高額な収入は見込めませんが、夜勤や資格手当などの手当ても魅力です。
デメリットは命が尽きる瞬間に立ち会う場合があることです。
機能障害や認知症など何らかの既往歴がある方で主に高齢者をお相手にしている為、病院でなくとも死に直面する事があります。
血液や窒息など様々な危機も目の当たりにしてきました。
命を預かる職業なので時にはショッキングな出来事を受け入れなければなりません。
待遇は人によって違うとも言えます。
なぜなら事業所がいくつもあるがゆえ人事異動がありえます。
良い場合の待遇は必要とされる人材が必要とする事業所に異動する場合。
また、自分の希望する事業所に異動できる場合も良いと言えるでしょう。
しかしこれまで悪い場合の異動も見てきました。
利用者家族とのトラブルにより異動したり職員同士のトラブルにより異動した場合もあります。
役員に命じられた異動により従うもすぐに退職を選ぶ人がほとんどです。
自分の希望する事業所、施設を選び従事することが一番の理想です。