学校・保育・教育の体験談

認可外保育園でパートとして子連れで働いてみた体験談

投稿日:2021年11月2日 更新日:

・やりがいを感じられたこと

子どもの成長を感じられたこと、私が準備した制作を子どもたちが楽しんでくれて保護者にも今日楽しかったよと報告をしてくれたりすることがうれしかったです。

また子どもとの愛着関係を築けたことにもやりがいを感じました。

私はパートでの勤務で週2~3日しか仕事をしていませんでしたが、一歳過ぎの子どもが新しく入ってきて、先生には人見知りをしましたが、私が抱き上げると泣き止むというような愛着関係を築けていると思えた瞬間がありました。

距離をまだとられているかなと感じていた子どもが私に慣れて、ふざけたりいたずらをしてきた瞬間も心を開いてくれたのだと嬉しくなりました。

 

・良かったこと

認可外で、12名までの子どもを預かる保育園でしたが、自分の子どもを連れて行って良かった点がありがたかったです。

私自身は息子が8カ月のときから2歳4カ月までお世話になりました。

昼食、おやつ、夕食が職員の子どもは無料で、月2回程は子どもだけでも無料で預かってくれました。

異年齢保育だったため、教室は一つしかなかったので常に自分の子どもの様子がわかります。

初めは無資格で勤務し、初めての子育てでもあったのでわからないことだらけでしたが、自身の子育てにも生かせる知識が身に付きました。

しかし子連れで大変だったこともあります。

当然のことですが、お客様の子ども優先なので、自分の子どもについてはいつも後回しになること。

自分の子どもが他の子どもや先生の迷惑にならないように気を遣うこと等です。

例えば、家庭で食事のマナーをしっかり身に付けさせないといけないと感じたり、生活リズムを整えてお昼寝の時間はスムーズに長く寝てもらうようにしなければという緊張感が家に帰ってからも仕事中も常にありました。

・つらかったこと

資格があれば同等に扱われることがつらかったです。

専門の学校を出なくても条件を満たしていれば保育士試験を受ける資格があるのは多くの人にチャンスを与えてくれることなので良いことだと思いますが、やはり学校を出て資格を取った先生と独学で資格を取った先生の知識・技能の差は激しいです。

特に子どもが怪我や事故が起こった時の対応は外部研修で習っていましたが、実際に怪我をしたときに焦ってしまい、不安な気持ちでいっぱいでした。

ベテランの先生がいない職場だったので不安な状態が続いていました。

 

・辞めてしまったきっかけ

一年九カ月勤めて辞めてしまいました。

職員の入れ替わりが激しく、私より先に入っていた先生や他園で働いた経験のある先生が辞めていってしまったので仕事を教えてくれる人がどんどん減っていきました。

不安な中で責任だけが重くなっていってしまうのが辞めた理由の一つでした。

また、持ち帰り仕事ばかりになり、家族で楽しむ時間が無くなってしまったことも原因です。

仕事を任せてもらえることにやりがいも感じましたが、職員の人数が減ってしまったときにパートの私でも指導案を任されるようになり、自分が休みの日の活動も考えて他の先生に「これをやってください。よろしくお願いします。」と個別に指示を出すように言われました。

制作の準備も週2,3日の勤務では園で準備ができないのでこちらも持ち帰りでした。

このように時間外に仕事をやっていたにも関わらず、「私が休みの日の仕事が丸投げになっていませんか?人任せになっているのでは?」と上司に言われたことが最終的に辞めると決めたきっかけでした。

 

・辞めてよかったか

辞めて良かったと思います。

働いているときは、持ち帰りが多くなったり、園で自分の子どもが迷惑をかけるとつい家で息子に当たってしまっていました。

現在は心穏やかに接することが出来ているのが一番良かったことです。

 

・次につながるスキルが身につくか

保育や子育てについて何も知らなかった私にとっては大きな経験となりました。

外部研修に行く機会もあるので勉強になりました。

ただ、認可保育園だったらもっとしっかりとした正しい知識がたくさん得られたのではないかと感じています。

 

・人間関係

人間関係は悪い方ではなかったと思いますが、報連相をしっかりしなさいと上司が言う割には一部の職員にしか伝わっていないことが多かったです。

また、新しく入った先生に対して「園を良くしていきたいから、改善するとよいと思うことがあったら教えて。」と言ってはいたものの、結局は園に従う従順な先生が重宝されていました。

表面上はとても優しい先生ばかりに思えていましたが、裏で園長に色々話しているなど怖い面もありました。

 

・収入

賞与はありませんでした。

残業はなるべくさせないようにしていた園であったので、どうしても持ち帰りが多くなり、収入に見合わない仕事でした。

保育士資格を取得するとお祝い金がもらえました。

 

・向いている人

子どもが好きで、子どものためなら時間とお金を惜しまない人が向いていると思います。

持ち帰りを減らそうとしている園、または持ち帰りをさせない園も以前よりは増えているかもしれませんが、子どもを長く預かっているので勤務時間中に事務仕事や制作、行事の準備をするのには限界があるのではと感じました。

職員が多い職場ではできているのかもしれませんが。

また、周りを見て臨機応変に即座に動ける人が向いていると思います。

自分が見ている子どものことだけでなく、他の先生が今何をしているかなどにも常に注意を払う必要があります。

 

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