私は高校を卒業してすぐに某パチンコ店でアルバイトとして勤務しはじめました。
はじめて仕事をしたという事もあり、これが社会人になったという事かと思いこの生活が社会人として普通なんだと思い働いていた時の話です。
私の地元で新しいパチンコ店がオープンするとの事で私は面接に行き合格しました。
最初午前8時出勤でパチンコ、スロット台の搬入作業などの仕事からでした。
その準備期間は特にブラックでもなく17時には定時で上がれていたのですが、開店が近づくにつれて、今思えば断れない仕事が多くなっていたように感じます。
その当時のスロットは4号機という爆裂機が多く、その中でも人気だったのはストック機でした。
開店当日にストック機を出すためには、ある程度ストックがある状態で開店しなくてはならなくて、開店5日くらい前から、タイムカードを切って退勤してからストックを貯めるために、一人一台2000ゲーム打ってから帰るっていうサービス残業がはじまりました。
それでも私は初の仕事という事もあり、率先してその業務に励み半年後には正社員になっていました。
私が正社員になった時にはお店には店長一人、リーダー一人、一般社員二人以外は正社員はいなく、その中でも現金を扱えるのは店長リーダー私しかいなかったせいか、朝8時前に出勤してパートアルバイトの朝礼、コース担当の割り振りなどして、開店作業、現金補充をしたのち、ホールの巡回をして、遅番のもう一人の社員が出てきてからは、いったん帰宅して、食事お風呂などを済ませた後に20時にまた出勤して、現金回収、補充などをして、閉店後の売り上げ計算、次の日の台の準備お客様へのDMを作成、それが終わるのが、大体午前1時くらいでそれからスロットの設定変更をして私の業務は終わりです。
なぜか店長が釘の調整をしているのが終わるまで後ろで見て待っていなきゃいけなかったので、すべて終わるのが、午前3時くらいです。
その後日課のように一緒にラーメンを食べに行くという生活でした。
休みの日以外は毎日こんな生活だったのですが、休みの日は午後8時に出勤?なのかよくわかりませんが、タイムカードも押さずに現金補充と、売り上げの計算、設定変更、釘が終わるのを待ってご飯を食べに行くっていう生活をしていました。
休みというか、ただ朝出勤しなくていいってだけで、毎日出勤して仕事をしていたのですが、残業なしになるようにタイムカードを押していました。
その生活のせいか私の身長は175センチだったのですが、体重が55キロまでおちて、顔色も悪くなりお客様にもホールで、大丈夫?倒れそうな顔して歩いているよ?って言われるようになりました。
今はつぶれてしまったパチンコ店なのですが、つぶれた理由は中から見てたらよくわかります。
ブラック企業で今もつぶれずにやっていけてる企業も沢山あると思いますが、社員を大切にする会社は、社員がやる気に満ち溢れてるというか、会社の事を考え前向きに仕事に取り組めると思うのでいい会社儲ける会社になると思います。
でも私のあの時の心境は、店長リーダーなど店舗の偉い人が何を言おうと、綺麗ごとにしか聞こえなかったし、どんなにお客様にいい接客をしろと言われても全く心に響かないし、むしろ早くつぶれてしまえとも思いました。
憎しみしか生まれていなかったのもおぼえていますし、今思えばよく働いてたなとも思います。
当時19歳でまだ若かったからできていたようで、今やれと言われても無理だなと思います。
初めて務めていた会社がそのような会社だったので、ほかの会社に転職した時には勤務時間は短く感じるし、休みがあるってのが幸せだなと思うこともあり、ある程度の理不尽やつらいことなどなんとも思わない精神力はついたと思います。
ブラック企業の特徴として挙げられるのは、定時後でも、あなたの仕事はまだ終わってないんだから、それはあなたが仕事できないせいなんだからプライベートであなたが勝手にやりたくて仕事をしているんでしょ?っていうのが当たり前で、あたかも会社は悪くないと主張してきます。
責任感の強い人ほどブラック企業で働くといいように使われ、マインドコントロールというか、自分の仕事は終わらせないとと思わされ、精神を壊されていくんだなと実感しました。
もちろん毎日定時に上がってるっていう事になっていますので残業代は0です。
会社にとってはいい労働力としか見られないので、これから働いてる人みんなが徹底してやらなきゃいけないことは、上司にどうおもわれようと、残業はしっかりつけてもらう。
自分は給料の出る時間しか働きませんという強い意志を持って、労働していかない限り、ブラック企業というのはなくならないと思います。
一人でも会社の犠牲になるような働き方をしている人がいる会社があると、その犠牲になっている人の働き方が当たり前なんだよってなって、周りの人にも迷惑をかけるので、決して自分の問題だけではないと思ってほしいです。
ちゃんと自分をもって、この業務はおかしいのでは?って思ったら上司に意義申し立てをするっていうのは大事だと思います。