・会社を辞めた理由
月80から110時間程度の残業に5年間耐えましたが、本気で電車に飛び込みたい!と思う日がとうとう訪れたので、こりゃダメだと思い、会社を辞めました。
もちろん、それだけ残業続きだったので、転職活動する時間や気持ちの余裕はなく、とにかく辞めることを第一の目標として、退職に漕ぎ着けるのが精一杯。
次の仕事を決めずに辞める不安は大きかったですが、転職活動しながら、その職場にズルズルいたら、命の危険。
何事も命には変えられません。
・辞めた直後
辞めたら、やったー!辞めてやったぜ!くらいの気分になるかなと思っていたのですが、辞めるその日まで、まともな引き継ぎの人員もいなくて、バタバタしていたので、そこまでの開放感もなく、ただただ疲れたな、というのが第一印象でした。
驚いたのは、一週間くらい何もしない生活をしていたら、気持ちより先に身体の方に変化が現れたことです。
仕事をしていた時には、ストレスからか、全身筋肉痛のような状態が3ヶ月ほど毎日のように続いていて、マッサージに行っても、スパにいっても(病院には何と症状を伝えればいいか分からず行きませんでした)、全く良くならなかったのですが、仕事を辞めた一週間でスッキリ!快適になったことは良かったのですが、逆にそれほどストレスって恐ろしいものなんだな、と実感。
身体が毎日痛いとか、よく考えれば尋常じゃないですよね。
・お金の心配
身体が元に戻ると心配になってくるのがお金。
辞めるまでは命が最優先でしたが、いざ、生きられるとなったら、今度は命を繋ぐ手段を考えなきゃいけません。
一人暮らしなので、家で寝てるだけでも家賃やら、光熱費やらがかかります。
もちろん食費も。食わなきゃ生きていけません。
そこでようやっとお金のことに気がつき、まずはハローワークへ行きました。
ただ、過重労働だったとは言え、あくまで自己都合での退職なので、失業給付はすぐには頂けません。
そのことは知識では知っていたのですが、ハローワークの説明会でも改めて確認。
実際には、失業給付をもらう時期になるまで、無職の方は少なくて、それまでには就職される方がほとんどだそうで。
仕事アレルギーだった私は「そんなことあるもんか!」と思いながら仕事を検索する端末へ。(失業給付を貰うためには、求職してる必要があるんですよね!)
・ハローワークでの体験
ハローワークというのは、その時初めて行ったのですが、なかなか興味深い場所でした。
説明会に出席していた周りの方は、自分と同じくらいの年代の方もいて、そんなに違和感はなかったのですが、仕事検索の端末にはハローワークの常連さん(?)的なお方が。
端末機のキーボードをガシャガシャ叩きながら、いい仕事が見つからないのか、画面に向かって悪態を吐くので怖かったです。
次に行った手続きのフロアでは、失業給付がすぐに貰えないと知って、「いつになったらお金貰えるんですか?!」と職員さんに詰め寄るおじさん。
しかも、奥さんらしき人付き。
それを見て、「ああ、できる時に仕事しなくちゃ!」と固く決意しましたね。
色々な意味で就業意欲の湧く刺激的な施設でした。
ハローワーク。
・お金はどうなったのか
仕事を辞めて意外だったのは、思ったよりお金が入ってきたことでした。
退職金と会社の自社株の売却額、それに前期末のインセンティブが退職後にもキチンと支払われたので、3、4ヶ月は暮らせるくらいのお金になりました。
退職金は5年だったし、大したことなかったのですが、自社株は、保有時に会社からの補助もあって、思わぬ収入でした。
こういう制度って、なんとなく面倒で加入しなかったりしがちですけど、整備されているなら入っておくに越したことないですね。
私はとっても助かりました。
あと、おかしな話ですが、会社に行かなくなると外にでないので、お金もあまり使わなくなって、必要な生活費もコンパクトになりました。
・短い引きこもり
なんとかお金の目処もついたのですが、贅沢できるほどの金額ではありません。
旅行に行くほどの元気もなく、とりあえず家にいました。
ごくごく仲の良い友達に退職の報告がてら飲みに行ったりはしましたが、それ以外には何もせず、1ヶ月程度引きこもっていたのですが、その時の記憶はほとんどありません。
多分、何にもしてなさ過ぎて、記憶に残る要素が皆無だったんだと思います。
なんだかもったいない話とも思います。
・社会復帰
そんなこんなで、何もしない無為な生活の中で、気持ちにもだいぶ余裕が出来たところに一通のメールが。
「友達の会社で人探してるんだけど…」と。
辞めた会社の先輩からでした。
紹介された仕事は短期の派遣の仕事だったので、「まあ、短期なら働いてやってもいいか(上目線)」と思い、仕事に復帰することにしました。
本当に急ぎで募集していたらしく、翌週からすぐに働くことになり、考える間も無く社会復帰。
有期雇用だったこともあり、忙しかったのですが、楽しく働くことができ、その仕事が終わる頃には次の就職先も決まっており、無事本格的に仕事に戻ることができました。
・まとめ
死ぬくらいなら会社を辞めて、ハローワークへ行こう!まだまだあなたは大丈夫!