仕事を辞めたら、忘れてはいけないのが「健康保険」や「雇用保険」、「年金」などの各種手続きを忘れないでください。
基本的にこうした手続きは退職後、2週間以内とされているものがほとんどなのでこれから仕事を辞める可能性がある方も参考にしてください。
■退職後の手続きで注意しておきたいこと!
退職が決まったら以下の手続きの流れを把握しておきましょう。
まず大切なことは、「健康保険」の手続きです。
健康保険は、退職した翌日から健康保険の資格が喪失してしまいます。
万が一、退職した翌日に事故にあったらかかった医療費を全額負担しなければなりません
そうなるととんでもない金額になることがあるので、こうした事態にならないように事前の準備が必要です。
まずは、継続手続きを行うか国民健康保険に切り替える、被扶養者資格への加入手続きが必要となります。
この手続きさえしておけば、退職後も安心です。
そして次に気を付けなければならないのが、「雇用保険(失業保険)」の申請です。
退職する時に会社から雇用保険被保険者証と離職票が渡されます。
これを大切に保管し、印鑑と住民票の写し、写真を持ってハローワークに求職の手続きをしに行きます。
この会社から渡される書類がないと求職手続きが難しい場合があるので、次の仕事を探すまで大切に保管しておきましょう。
そして忘れてはいけないもう一つが「年金」の各種手続きです。
加入している年金のタイプによっては、国民年金への切り替えが必要になってきます。
切り替えができる期間は、退職後14日以内となっているので、忘れずに申請するようにしてください。
手続きをする場所は、お住まいの管轄にある市区町村役場になります。
分からない場合は担当の方に確認してみましょう。
この手続きに必要となるのは、年金手帳のみです。
会社に預けているケースがほとんどなので、一般的には退職時に返却されます。
もし返却されない場合は、確認してみてください。
ただし、退職日の翌日から新しい職場で働き始めるという方は、国民年金へ変更する必要はありません。
■「健康保険」の手続きについて詳しくみておこう!
それでは、「健康保険」の手続きについてもう少し詳しくみていきたいと思います。
退職した場合、翌日から健康保険の資格を失うことになるので下記で紹介する3つのいずれかの手続きを行う必要があります。
一つ目は、「社会保険任意継続」の手続きです。
こちらは、退職をした場合でも一定の条件を満たしていれば、これまで加入していた健康保険と同じ条件で社会保険を継続することが出来ます。
この場合、加入できる期間は最大で2年となっています。
条件となるのは、資格喪失日よりも前に二ヵ月以上の被保険者期間があること、資格を喪失してから20日以内であることという二つの条件があります。
この二つをクリアしていれば、社会保険任意継続が受けられます。
希望する場合は、加入している協会けんぽの各支部に連絡をして加入の手続きを始めましょう。
そして、二つ目は「国民健康保険」です。
社会保険から国民健康保険に切り替えをする場合は、退職日から数えて14日以内であることが条件になります。
それを過ぎてしまうと申請が難しくなるので注意してください。
必要な書類は、退職時に会社からもらった離職票、退職証明書、資格喪失連絡票などになります。
必要な書類については改めて確認しましょう。
そして三つ目は、「社会保険の被扶養者」としての手続きです。
すぐに仕事を再開する予定がない方や、就職時期に開きがある場合は、その期間だけ家族の扶養に入ることができます。
条件としては、同居していること、被保険者がメインで生計を立てていること、収入が低いといったものになります。
手続きは、加入している家族が会社や市役所へ書類を提出して続き完了となります。
■「雇用保険」の手続きについて詳しくみておこう!
それでは、雇用保険の手続きについて詳しくみていきましょう。
雇用保険の手続きを行うことは、次の就職先が決まるまでの間、最低限の生活をするための手当てが支給される期間です。
そのため、再就職が決まっていない人は早めにハローワークにいって手続きをするようにしてください。
ちなみに雇用保険の手続きに必要となる資格は以下の通りです。
就職する意思があること、就職活動に積極的に取り組んでいること、離職日から数えて二年以内に12ヶ月以上の被保険者期間があることが前提となります。
■「年金」の手続きについて詳しくみておこう!
退職後、厚生年金に加入している人で再就職先が決まっていない場合、国民年金への切り替えが必要になってきます。
退職時に厚生年金への脱却は会社で行うため、退職した本人が行う手続きは国民年金の加入手続きのみになります。
切り替えが可能な期間は14日間、これを過ぎると申請できなくなるので注意してください。
また必要な書類は、年金手帳のみとなります。
次の再就職先が決まるまで大切に保管しておきましょう。
以上が仕事を辞めた後の健康保険や雇用保険、年金といった各種手続きの概要になります。
少しでも参考になれば幸いです。