・はじめに
私がパワハラにあって退職を余儀なくされ転職し再就職して成功するまでの体験談をご紹介したいと思います。
前職でパワハラを受け、全く違う職業に転職し、またパワハラにあってしまう。
しかしそれにも負けず今しっかり地に足をつけて歩んでいる私の職業人としての生きざまをご紹介したいと思います。
・意味が分からない理不尽なパワハラ生活
理系の大学を卒業し第一希望だったプログラマーの職に就き、学校を卒業したらもう勉強は終わりと思っていたけれど、全く予想外な勉強の日々が続きました。
ただ、本当にその頃は充実していました。
プログラマーとして独り立ちしてからが地獄でした。
毎日帰りは終電、土日出勤も当たり前でした。
にもかかわらず、裁量労働制の会社で給料は全く増えずいくら好きなプログラミングの仕事でもいつしかとてもじゃないけど耐えられなくなっていました。
・出産プラス育児休業・職場復帰プラス上司のパワハラ
そんな中でも学生時代から付き合っていた彼と結婚して子供も授かりました。
出産時は産休、育休は最低限は保証されていました。
住んでいた地域が保育園への入所が厳しい地域だったので、子どもが1歳になるのを待たずに4月の区切りで仕事復帰しました。
時短が子供の誕生日の6月までは保証されていましたが、それ以後は定時にりました。
それからというもの、定時どころか以前のように残業を余儀なくされる日々となりました。
子供は毎日保育園閉園ぎりぎりのお迎えで過ぎてしまうことまでありました。
さすがに子どもがかわいそうになり、休日出勤を増やすので定時で帰らせてもらえないかとお願いすると、毎日未婚の女性上司にいやみを言われるようになりました。
もう本当に限界という日が来て退職を決めました。
以前は楽しかったプログラマーの仕事も全く楽しいとは思えなくなっていました。
・退職後の再就職
退職するのは簡単でした。
子供が熱を出したりして休むことも多かったし、それにまた子供を生まれてはと思われていたのかもしれません。
パワハラは肩たたきだったのかもとさえ今は思います。
退職したものの経済的に生活が厳しく、子どもも保育園を続けさせたかったこともあり、とにかくすぐに再就職先を探さなければなりませんでした。
BIZREACH、リクナビNEXT、doda、リクルートエージェント、マイナビエージェントなどあらゆる転職サイトを検索し出向いて必至に転職活動をしました。
でも、やっぱり1歳の子どもがいることはネックでなかなか思うような就職は見つかりませんでした。
結局ひとまずハローワークに相談し、近所の保育園にパートに行くことにしました。
子どもを毎日連れて行っているうちに、子供のころの将来の夢が保育園の先生だったことが蘇ってきていて、どうせならやってみたいことにチャレンジしてみようという思いで転職先を決めました。
パートだから気楽だろうという気持ちも正直ありました。
・地獄のパート生活
保育園でのパート生活はそんなに甘いものではありませんでした。
また、プログラマー時代よりもさらにひどいパワハラにあってしまったのです。
とにかく雑用、雑用の日々で子供と関わる時間なんて全然ありません。
子どもに近づくとすぐに雑用を頼まれるのです。
そして、保育士資格がないがゆえに時給は正社員の半分もありませんでした。
・資格試験にチャレンジ・保育士資格を取得
私より少し早く同じ職場に入った人と仲良くなりよく話すようになりました。
彼女も私のようにIT業界から保育業界に転職し、働きながら保育士資格を取ったというのです。
私にもぜひとるように勧めてくれて、勉強の仕方を教えてくれたり、問題集や参考書も譲ってくれました。
2回チャレンジして保育士資格試験に合格することが出来ました。
10科目6割以上で合格でしたから育児の合間に何とか勉強時間をとってがんばりました。
実技試験のピアノと色鉛筆画の練習はちょっと大変でしたが。
現在は同じ職場で保育士として働いています。
2歳クラスの担任になり、いつも雑用を押し付けてきた保育士とも対等に働けるようになりました。
子どもと関わる仕事は楽しいです。
毎日自分自身も子供たちと同じように成長しているような感じです。
・振り返って今
まさか、こんな形で自分が子どものころからなりたかった職業に転職するとは思ってもみませんでした。
潜在意識の中に根強く保育士になることがインプットされていたのかなとも思います。
決してプログラマーの仕事がつまらなかったなんてことはありません。
当時はそれが全くの天職だと思っていたことに間違いありません。
今、自由にどちらかを選べるならどちらを選んだらいいかはっきりとは答えられません。
体が2つあったらどちらもやりたいという気持ちです。
今は子どもがまだ小さいのでとてもじゃないけど無理ですが。
パワハラに合って転職を余儀なくされそして再就職先でもまたパワハラ、そして資格試験にチャレンジ全て自分にとっては「良かった」のかなと思います。
はたから見たら絶対「悪い」と思えるパワハラでさえ「良かった」のかなと思います。
これからも何があるかは分かりませんが色々な人との出会い、正の働きかけ負のはたらきかけが自分の人生を良い方向に導いてしてくれるに違いないと確信することが出来ています。