短期間ではありますが、宅配弁当の生産工場に従事した事があります。
その時の経験談をお話したいと思います。
はっきり言ってあまりいい事はありませんでした。
某大手の宅配弁当屋さんの工場でした。
年末の短期間ではありましたがあまりお勧めしません。
いきなりビデオを見せられる
一緒に入ったのは全部で10人程度でした。
年齢はあまり統一されてなく、ばらばらで誰でもいいみたいな感じだったかもしれません。
さて、いきなり教育用のビデオを見せられました。
一般に教育用というので、衛生管理の話とかそういう話も当然あるのですが、なぜが社長の自慢話とか、海外での豪遊している映像を延々3時間程度見る事になりました。
まあ給料が発生しているからいいのですが、あれを無給だったら完全にその時点で帰っているように思います。
勤務形態とは
首にプラカードをぶら下げるように指導されました。
これは時間で何時~何時までと勤務を明確にする印だそうです。
この弁当屋さんは、24時間365日フル稼働しているので、私は昼間に仕事をしていますが夜の人も居ます。
会社のコンセプトとしては自由な労働時間というのが拘りだったようで、好きな時間帯に働くという事で自分の班割の中にもフルタイムでなく、3時間という契約の人も居ました。
自分は9~17時という勤務でしたが、相当疲れたのを覚えています。
時給は安く900円程度だったと思います。
しかし、近隣のアルバイトよりはやや時給がいいという感覚です。
仕事内容は至って簡単。
学校の給食を思い出してもらえれば解りやすいと思います。
食器といいましょうか、俗にお弁当の仕切りがある入れ物に、ごはんや、おかずを担当している人が決まったものを入れるというのが仕事です。
はっきりいってその日に入った人でも出来るような至極簡単な業務内容です。
実は製造をしている班もあり私もやりました。
すでに計量が終わっているものを鍋に入れて、時間が来たら出すという簡単な仕事でした。
食べ物を入れる班のことをもりこみというそうです。
この盛り込みの合間に調理の手伝いをやったりします。
ただ難しい面があるとすると、盛り込みをやっている時に、同じペースで流れ作業になるのですが、分量を量らなければならないところがあるのです。
この分量を量るというのはきっかりいけばいいんですが、揺れるししっくり量が合わないしという事で、これに手間取るとどんどんたまっていきます。
これが嫌でした。
ある程度コツを覚えて、手の感覚でこの重さでだいたいなると思ったら、その仕事は終了し今度は違う弁当を作ります。
つまり慣れてきたと思ったら、また同じコツを覚えないとならない。
結構量るところはしんどいところだと思います。
調理の方は野菜をひたすら切る作業もあります。
これは結構簡単。
キャベツならセットして切るだけですので。
これが一番楽だと思いますが、飽きるという部分がありますので時間との格闘になります。
中には包丁で直接切る作業もあるんですが、これはベテランの社員だと思います。
その人が担当のようです。
腕章がちょっと派手だったように思います。
食材に唖然とすることが。
その日のお弁当はとんかつ弁当というメニューでした。
お米はライスバーガーのように丸く、そしてとんかつというとんかつはどーみてもハムカツのように見えました。
皆さんの思っているとんかつではなく、あれはハムカツだと私はつっこみたくなりました。
正直他の食材をいれていて思いましたが、これで600円近く取っているというのはいいのか?と思いました。
宅配の手数料も含んでいるのかもしれませんが。
そして問題は味となります。
あまった弁当を買う事が出来る。
前日にあまった弁当を200円で販売しています。
200円でしかも、買うと味噌汁がサービスでついてきます。
食べたのですが、はっきり言ってうまくありません。
味噌汁も出汁が入っているかどうか、これならインスタントの方がおいしいと思います。
しかも食堂でおじさんが威張り散らしている。
正直短期間で良かったと思いました。
まとめ
仕事を合間をぬって短期間で弁当も安いというフレーズで従事しました。
いいところとしては、入った人どうしには上下関係がありませんでした。
おばちゃんともすぐ仲良くなってお昼も一緒でした。
そういう意味ではアットホームなところもあったように思います。
ただ仕事自体は相当きつい。
その割に給料が安い。
地面が固いせいなのか、同じ姿勢でずっと盛り込みをやっていると相当腰が痛くなりました。
途中気分が悪くなった女性が居ましたが、無理もない様に思います。
場内は食品会社で結構できたばかりということで綺麗なところでした。
ただ周りに施設がなにもなく、コンビニもないので不便な立地だったと記憶しています。