工場・製造・修理・検査の体験談

食品工場(ゼリー飲料)を生産している工場で短期で働いたが

投稿日:2021年2月8日 更新日:

●ゼリー飲料の工場で働いてみたのだが。

普段はフリーランスでライティングを中心、そして写真の素材販売をメインで収入を得てなんとか生活しているのですが、やはりどうしても仕事の繁閑の差というものがあり、ヒマな時は当然収入もそれなりに危なくなるので、不定期に短期で仕事できる派遣会社に時々お仕事を紹介して頂いております。

今回は4ヶ月ほどの短期で、食品関係、主にゼリー飲料の生産、梱包のお仕事を頂きました。

工場などの製造業は、生産ラインで流れ作業の業務が多くなるので、繰り返しの仕事に抵抗感があるとなかなか大変ですが、逆を返せば仕事内容さえ把握できれば自分のペースを掴んで仕事をこなしていけるものなのです。

 

頂いたゼリー飲料の生産、梱包のお仕事、今回は梱包を中心とした業務を担当しました。

フリーランスで仕事をやる前は、製造業を十数年正社員で勤めていましたが、椎間板ヘルニアと坐骨神経痛という、立ち仕事、そして繰り返しの動きをするラインの仕事にはかなり致命的な傷病。

しかし、4ヶ月ほどの短期、椎間板ヘルニアと坐骨神経痛を患った経験から来る業務の立ち回り方、腰部にコルセットなどの傷病再発対策を施すことによって1日の仕事をこなすことができました。

幸い、残業はしなくてもよいというのも助かりました。

 

●意外に仕事環境がキツイ!その理由とは。

ゼリー飲料の会社に派遣社員で入ったのは、真夏のお盆が過ぎて間もない頃でした。

最近の夏場は気温が30℃超えは当たり前、35℃を超える猛暑日も珍しくなくなっています。

工場の仕事、食品を扱うということで、職場内はきっと快適かと思いました。

しかし、派遣会社の担当さんから職場に入る直前に

「なんか、夏はエアコンほとんどつけないみたいですね。」

「えっ」

正確には、エアコンがついていてもほとんど効かない、機械熱に負ける、製造過程で商品がかなり熱を持つこととなり、冷却水も温度が上がるほど。

という夏には向かない条件が付いてくるのです。

正社員の方と最初に会話した内容が

「いっちばんキツイ時に入社したね~」

でした。

悪く言えばタイミングが悪い、しかし逆を返せばいちばんキツイ時に慣れればあとは快適に仕事が出来る、ということではないだろうかと前向きに捉えることにしました。

仕事の契約期間が4ヶ月程度ということで、夏を乗り切れればあとは涼しくなるだけです。

しかし、この短いであろう夏の時期がなかなか過ぎていかず、先に働いている正社員の方や派遣社員の方も意外に音を上げるような雰囲気でした。

ベテランさんも暑いとか言ってるものだから、昨日今日始めた人間が耐えられるわけがないのでは・・と不安になっていきました。

●そして、作業着が水で濡れる

暑い日は業務用の扇風機とフレキシブルダクトの付いたスポットエアコンでなんとか耐えることが出来ました。

人間の身体というのは環境に意外と馴染んでくるようで、最初の1週間くらいはきっと熱中症で倒れて救急車で運ばれるんじゃないかと本気で思っていたのですが、そのような事態は杞憂で終わりました。

業務の内容も同じ配置ではなく30分~1時間ごとに移動をし、配置によっては水を取り扱うこともあり、そこは涼しく時々ミスト状で清涼感を味わうことが出来て、それもまたなんとか仕事をこなしていける原動力にもなっていきました。

ミスト状とはいえ、水をかぶるような状態なので作業着が濡れてしまうこともありました。

床も水がこぼれるようなことがよくあったので作業靴も濡れることも。

床面は気を付ければ靴を濡らす場面も少なくなりますが、作業着が濡れることに関しては、そこを離れると業務が立ち行かなくなってしまうのでどうしようもならないのです。

それでも夏場はよかったんですが、秋~冬になってくると、今度は逆にその作業場がとてつもなく寒いのです。

しかも水も冷たいし、作業着も水で濡れてなかなか乾かない。

夏は濡れても動いていれば乾いてくるものなのですが、冬場はそうもいきません。

新型コロナウイルス感染の影響もあり、下手に風邪なんてひくことのできない状況、しかし寒い。

過去に十数年、正社員で製造業をやっていましたが、製造していたのは機械部品。

大元のジャンル(製造業)は同じでも、今回の内容はまるで違う。

業務自体の内容はそこそこ単純であまり難しくないことが多かっただけに、環境にやられてしまうのはそれはそれで大変でした。

 

●食品系の職場で思われがち こんなこと。

環境面で様々な壁にぶつかった感じではありましたが、契約期間を終えた頃には雪が積もる頃でした。

思えば夏の暑さ~冬の寒さを同じ場所で仕事をしてきましたが、非常に環境の変化が激しいものであるな、という印象でした。

食品系の仕事に携わっている時によく思われたことなのですが

「廃棄される商品って状態が悪くなかったらもらっていけるの?」

これはありそうでありませんでした。

廃棄するのは些細な不具合品でも完全に廃棄として処理されます。

ひと昔前にあった、コンビニのお弁当などの廃棄がもらえるのか?もらえないのか?みたいなことがあるようですが、コンビニは直営とフランチャイズの経営スタイルがあるので、フランチャイズならもしかして、みたいなことはあると言われていますね。

 

●おわりに。

ゼリー飲料を生産している工場で短期で働いた、というお話でした。

業務内容は梱包中心でした。

そこまで力仕事もなく、どちらかといえばいかに速くきれいに詰めていけるかが重要でしたが、むしろ職場の環境に思いのほか苦労をした、ということでした。

もしも食品工場でお仕事をするのであれば、業務内容、衛生面なども重要ですが職場環境もしっかりチェックしておくとよいかと思われます。

-工場・製造・修理・検査の体験談
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

大手ホワイト企業のブラックなところと転職した話

『経緯』 高卒で県外就職で大手自動車メーカーの委託会社へ入社しました。 求人票の内容は基本給、福利厚生も良く、高校の先生からも勧められるくらい条件が良かったです。 設計で入りましたが、配属では解析業務 …

no image

中食産業の食品工場で働くメリット&デメリット

・食品工場の環境 食品工場の特徴としては、手作業で人が多い、給料が安い、立ちっぱなし、外国人労働者が多いというイメージがあるかと思います。 ブラジル人、中国人、フィリピン人、ベトナム人などここ最近では …

no image

パン工場のアルバイト。年齢不問だったが道具のような扱い

アルバイト採用も流れ作業 昨年の夏、パン工場に2週間ほどバイトに行った。 製造アシスタントの仕事。 そのバイトが決まるまで、いつくか他のバイトに応募していたが、年齢のせいか、ことごとく不採用で、ここも …

no image

職安から初心者歓迎の食品工場で働いた体験談

自己紹介 私は2年ほど前にサンドイッチやオードブルを作る食品工場に3年くらいアルバイトで働いていました。 それまで食品工場で働いたことはなく未経験者として働きはじめました。   働きはじめた …

no image

パン工場はブラックだった。年功序列で若者が辞めていく

・着換えに時間が掛かる割に休み時間が無い 私が働いたことがあるサンドイッチ工場では着換えにとても時間が掛かります。 空気がふき出すクリーンルームを通って作業現場に行くためまず着換えに大体10分程度、移 …