ブラック企業。
よく耳にしますよね。
ブラック企業にだけは勤めたくないとか、私の企業ブラックだよ、毎日14時間働いているよとか、ブラック企業に当たらないためには転職エージェントを活用しましょう!とか。
実際にブラック企業に勤めたことのある人や、または今現在勤めている人。
そして、運良くブラック企業に勤めたことはないけれど、転職するつもりで、ブラック企業に当たらないか不安に思っている人。
今回は、そのような方々に対して、私がつい最近まで勤めていたブラック企業について、こんな感じだったよ!という、ブラック企業のリアルを公開したいと思います。
1最初はホワイトと見せかけて上司が何か長時間労働
その企業に入った当初は、休みは週に2日きちんと用意しますよ、また定時には帰れますよ、前の方で同じ部署の方も定時であがれていましたよ、などと言われ、そして実際に、定時の18時で上がれていました。(しかしそもそも8時からだったので、8時から18時という10時間拘束の9時間労働自体違法なのですが・・・。しかも労働契約書には実働8時間と書かれていました)
しかし、私の上司はそうはいっていませんでした。
何か7時から来て、いつも帰っているのは20時とか、21時みたい。
他の上司も、8時から来て、22時頃までいるようでした。
当初は分かりませんでしたが、後に仲良くなった同じ部署の上司に聞くと、その方は残業時間月100時間をいつも超えていたようです。
昔からいる所謂中堅のポジションにいる方々と、新しく入って来た私のような20代~30代の若手では、待遇があまりに違うように思えました。
2次第に長くなる労働時間
とは言え、自分は18時に帰れているし、将来もしかしたらああなるのかもしれないけれど、まあ今は今だけを見つめて取り敢えず頑張らないとなと思い、頑張っていました。
しかし、同じ部署にいた、遅番の方が辞めてしまったことにより、18時に上がれない日々が始まります。
これまではバトンタッチできていたので、18時で上がれていましたが、バトンタッチする相手がいなくなってしまったので、「終わるまで上がれない」という事態が生じてしまったのです。
忙しい職場で、サービス業でしたので、もちろん18時に終わるなんてことはほとんどありません。
19時を回る日がほとんどとなり、サービス業で立ち仕事に止まらず、階段や坂道を駆け上がったり往復したり、またお客様のために常に動き回ることが多かった職場でしたので、当然ながらくたくたになりました。
あまりに仕事が終わらなくて、それに加えて、18時を回っても積み重なる仕事。
一人になると、チャンスとばかりに勝手に涙が溢れて来て泣いてしまうという日々が続きました。
3給与明細を見て愕然!残業代が一切入っていない!
そうして月55時間を超えるのが当たり前になった残業時間。
それで残業代が入っていたら、体の疲れは取れなくてもまだ気持ちは違ったのかもしれませんが、給与明細書を見て愕然。
残業代は、一切入っていませんでした。
その後も、何時間残業しても同じ。
つまり、18時以降はボランティアということですね。
それならとっとと帰ればいいじゃないかという声が聞こえてきそうですが、そうはいきません。
お客様に仕事を頼まれていて、途中で帰れません。
持ち場が全く片付いていない状態で、放って帰れません。
明日までに自分がやらなければいけない仕事があって、放って帰れません。
物理的に、帰れなかったのです。
4有給休暇を使わせてもらえない
私は、その企業に入るまでは、正社員というのは、仕事を休んでしまっても有給休暇を充ててくれて、その結果安定して給料を貰えるものだと思っていました。
実際に、知り合いでそういう人はいましたからね。
もちろん、仕事を休むのは良いことではありません。
しかし、人間ですから。
それに、毎日毎日激務を強いられて、心身共にやられもしますよね。
ですがこの企業は、休んでしまっても、全く使っていない有給休暇があるにも関わらず、1回たりとも充ててくれたことはありませんでした。
休めば、その分引かれる。
これって、パートやアルバイトと同じなのではないかと思ってしまいます。
5休日出勤はボランティア
そして、最も腹が立った出来事があります。
それは、同じ部署の上司が、御親族が亡くなられて、急に欠勤しなければいけなくなった時、続く激務で疲れ切り、待ちに待った休日にベッドで眠っていた私は、朝から電話で起こされて、その人の代わりに出てほしいと言われました。
断ろうと思えば断れましたが、咄嗟に口実が浮かばなかったし(寝起きでしたし)、その上司にはお世話になっていたし、その上司の穴を埋めるならと思い、疲れ切った体を引き摺って出勤しました。
しかしその後、代わりの休みはありませんでした。
そして次月、給与明細を見てみると・・・
何と、「休日出勤手当」のところが、空白ではありませんか。
そうです。
休日を返上して働いたのに、何の手当も入っていなかったのです。
ということは、あの日の勤務はボランティア・・・?
休日出勤しながらも薄々勘付いていたことではありましたが、さすがに目の当たりにした時は、苛々し過ぎてしんどくなりました。
休んだら例え数時間分でも引くくせに、休日出勤に関してはノーアクションですよ。
普段怒ったりすることの少ない私ですが、これには本当に気分が悪くなり、悲しくなりましたね。
6そしてあろうことか社長が従業員に暴力
極めつけは、まだあります。
それは、社長が従業員に、暴力を奮うということです。
ここまで来れば、笑えますね。
笑ってはいけませんが。
社長はすぐにキレる人間で、何かあると顔を真っ赤にしてキレて(脳の血管が切れてしまうのではと心配になるレベルにキレます)対象の従業員を叩いたり、殴ったり、蹴ったりします。
さすがに男性にしか手を上げませんし、実際に目撃したことはありませんが、殴る様子の社長だけとか、怒鳴り声と音だけとかを見たり聞いたりしたことはありました。
暴力反対。
というか、傷害事件ですよね。
違法です。
警察が必要です。
7最後に
世間のブラック企業には、私が経験したのよりもっと酷い場所も沢山あることでしょう。
私の場合は、勤務時間は11時間とか12時間でしたが、14時間とか、もっと長く働かされるところも沢山あると思います。
ですが、私が働いていた、今回述べた企業も、正真正銘のブラック企業ですので、ご紹介しました。
ブラック企業から一人でも多くの方が解放され、また、当たらないことを、心よりお祈りしております。