工場・製造・修理・検査の体験談

パン工場のバイトは噂通りにキツイ?体験した仕事とは?

投稿日:2021年2月10日 更新日:

食品工場の仕事は気軽に誰でもできるバイトですが、キツイという噂がありますよね。

私は実際に高校生から大学生まで、単発でパン工場のラインに入っていたので、体験を通した真相をお答えできればと思います。

 

●パン工場でのバイトで体験した仕事内容とは?

私は日本でも1・2位を争う有名なパン工場で働いていました。

当時私は高校生でしたが、経験の浅い学生でも雇ってもらえるということと、予定のない日に友達と一緒に働けるのが大きな魅力でした。

高校生ができるバイトといえば、居酒屋のホールとかキッチンスタッフでしょうか。

それよりも日当で給料がでるのも嬉しかったです。

そして仕事の内容ですが、たくさんの種類のパンを扱っており時間帯ごとにつくるパンが違ったのですが、工場のラインの1個所を割り当てられて、その日決められた分ができるまで単純作業を繰り返すようになります。

難しい仕事は正社員の人が行うため、バイトは眠気との戦いレベルの仕事になります。

記憶に残っているのは、パン生地をこねるミキサーの中に、小麦粉を投入するだけの仕事です。

動くのは数分に1回程度で、後はただ待っているだけでした。

けれど正社員の方が忙しそうに動いていて、うらやましかったのを覚えています。

 

●パン工場で働く最大のメリット

パン工場で働くのであれば、一番嬉しいのが製造した出来立てのパンが食べ放題な点です。

休憩時間にへとへとになって休憩室にいくと、壁一面ぐらいにずらっと色々な種類のパンが並んでいるのです。

コンビニで普段好んで食べているようなパンもあり、食べ盛りの高校生ですから食費が浮くのも嬉しかったです。

またいろいろな種類があるので、毎日働いていも飽きがこないんですよね。

これは正社員の人とか、毎日おいしいパンが食べられるのが最大のメリットだと感じました。

もちろん総菜パンからデザート系のパンまであり、包装もちゃんとされているのです。

バイトでいろいろなパンのラインを担当していた私としては、自分が製造に携わったパンを食べられるのも嬉しかったです。

●食品工場で働く上でのデメリット

普通にバイトする分には満足が行く内容だったのですが、デメリットという毎回面倒に感じたことがあります。

それは食品を扱う内部に入るのですから当然なのですが、全身白衣に着替えて髪もまとめ、消毒を施さなければならないことです。

朝の着替えのための時間に早くいかないといけないということと、休憩の際にも時間がとられるのが嫌だったです。

慣れてしまえば日課になるのですが、例えばカフェやレストランなどの制服レベルではなく、腕周りや足回りなどもカバーしないとならないのでより大変です。

またどうしても匂いが身体についてしまうことです。

パンや総菜等の匂いなので、不快なものではないのですが、全身からパンの香りが漂ったまま帰路につくのは不思議でした。

帰りは疲れてしまうので遊びにいくという元気もないのはありますが、帰りにお風呂やシャワーなどを浴びて帰れる設備があればいいのにと本当に思いました。

 

以上が私が食品工場で体験した仕事についてです。

確かに噂通りにキツイものではありますが、例えば高校生や大学生のバイトとしてならば社会見学を兼ねたような経験を積むことができ、しっかりした体制がとられているので非常におすすめです。

自分のお子さんがバイトをするなら、安心して送り出すことができると思います。

 

●一番キツイのは匂いの強い食品を扱う場合

合計で30日以上はバイトに入りましたし、給料にも納得がいっていたのですが、一度もう二度と働きたくないと思ったことがあります。

それは匂いの強い食品を扱う場合です。

具体的に言ってしまうと、「レーズンパン」です。

このレーズンを仕分けしたり、パンに乗せる機会を見守ったりといった単純な仕事なのですが、とにかく鼻が曲がりそうになります。

私の場合は、単発で入っているので毎回所属が変わるので、なんとか耐えられますが、正社員で働いている人は持ち場がずっと同じなわけです。

どうやって対処しているのか、もしくは慣れてしまうのか不思議でした。

それからしばらくはバイトに入りたいけれども、またレーズンのラインに回されたらどうしようかと不安で仕方なく、なかなかシフトを入れられなかったです。

 

●食品工場のバイトでも楽しいこともある

そんなキツイ中でも、楽しいこともありました。

それはクリスマス商戦の時期です。

私は苺のヘタ取りを命じられました。

機械で行う工程も多いですが、苺を大量に扱うのはクリスマスだけだからでしょうか。

内職のような手作業だったのですが、普段話すことのない正社員の方たちとテーブルを囲んで、楽しく作業できました。

いつもと違うもので、しかも楽しいイメージのクリスマスケーキです。

そのためやりがいもあって、毎日苺のヘタ取りをしたいと思うほどでした。

この時期は特に人手が必要になり、パン工場でも大量のバイトの募集がされていたので、興味のある人はこの時期だけ働くのもありかと思います。

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