・私のプロフィール
私は男性で筑波大学を22歳、筑波大学大学院を24歳で卒業し、大手独立系SIer企業に新卒入社しました。
大学や大学院時代では、IT系の勉強・研究をしていたこともあり、IT系の企業に興味を持ったことが主な理由です。
また、SIer企業の多くは大都市での勤務になり、転勤がないのも魅力に感じました。
約3カ月の研修が終わった後、インフラエンジニアの部署に配属され、そこで1年半年ほど勤めて約2年で退職しました。
基本給は24万円で、ボーナスは夏と冬で100万円程度なので、一般的な職種と比べると給料は高かったと思います。
・ブラックだと感じた理由
大手企業に入れたのでブラック企業ではないと感じていました。
たとえば、四季報に記載されている平均残業時間は20時間未満で、ワークライフバランスは実現できると考えていました。
しかし、入社して部署に配属後、残業は始めから40時間程度、多いときは80時間程度でした。
上司は80時間を超えるときもあり、規則に違反することになるので、残業時間が付かないのようにシステムを書き換えているのをみてブラックを感じました。
また、上司は自分の面倒を見られる時間がないため、新卒なのにもかかわらず仕事を一人でしなければならないことも多かったです。
そして、チームメンバーの誰もが仕事量が多いことで、ストレスを溜めているからか、ミスをすると感情的に怒られることが多かったです。
・転職を決意した理由
このような会社でも給与は高く、土日休みでたまにはテレワークを行うことができます。
しかし、プロジェクトが赤字になり、人間関係が悪化し始めたとき、仕事が上手く進まなくなり、残業や休日出勤が増えるようになりました。
そのとき、自分は何のために働いているのかがわからなくなり、精神的にまいるようになってしまいました。
副業で新しくWebライターの仕事を始めてみました。
オンラインで仕事は完結し、ミーティングも少なく、ストレスが溜まらないことに自分はそっちのほうが向いているのではないかと思うようになりました。
今の会社にいると、ワークライフバランスが実現できず、病んでしまうのではないかと思い、副業でやっていたWebライターの仕事ができる会社を探し始め、マーケティング職のある会社に転職しました。
・現在の仕事環境
今はマーケティング職でオウンドメディアの構築・運用に携わっています。
DXを推進する記事を執筆しており、新しいことを勉強しながら仕事ができるので、やりがいを持って業務に取り組めています。
また、テレワークで仕事がすべてできるので、通勤のストレスがなく、自分のペースで仕事を行うことができます。
そのため、ワークライフバランスが実現され、前職にいたときはできなかった、「料理」「ジム」「フットサル」といった趣味に平日の仕事終わりでも参加できるようになりました。
・今だからいえる前職のメリットとデメリット
前職の会社のほうが大手ということで正直給料は高かったと思います。
また、住宅手当や資格手当も支給されていました。
さらに、福利厚生も充実していたので、会社のお金を使って欲しいものを購入することができたこともあります。
そのため、お金に困ることはありませんでした。
ただし、仕事が忙しい分、そのお金を使う暇があまりなかったです。
前職ではインフラエンジニアでクレジットカードシステムのインフラ構築を担当していたこともあり、Linuxの操作スキルやプログラミングスキルを仕事しながら磨くことができました。
しかし、大手SIer企業はマネジメントを担うことが多いため、そこまで開発のスキルを磨くことはできません。
そのため、システムエンジニアとしてプログラミングなどの開発スキルを磨きたいのであれば、自社開発企業やプログラマーのような専門職を雇用している企業がおすすめです。
以上から、前職に勤めるメリットは給料や福利厚生、転勤なし、マネジメントスキルが育つなどです。
一方、クライアントや下請け会社、協力会社、他部署など、さまざまな人と連携を取らなければならないため、人間関係におけるストレスは大きいです。
それに耐えられるような心の柔軟性のある人に向いている会社だと思います。
また、システムトラブルが発生したり、プロジェクトが遅延したりすると、残業や休日出勤も生じます。仕事一筋で取り組みたい人には向いている会社ではないかとも思います。
・まとめ
結論として、給料や福利厚生の充実度は下がってしまったかもしれませんが、転職してよかったと思っています。
その大きな理由は働く環境です。
人間関係や勤務時間が改善されたことにより、余裕を持って仕事に取り組めて、ワークライフバランスを実現することができています。
新卒の場合、入社してみないとわからないことも多いかもしれません。
もし、今悩みを感じているのであれば、転職や副業など積極的に行動に移してみましょう。
動かないことが今はリスクだと私は思っています。