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イエスマン上司のしわ寄せで終電が確定する日々【WEBコーダー】

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職業名 WEBコーダー

雇用形態 正社員

勤続年数 約2年

入社時の年収。(ボーナス、インセンティブ含む) 250万(ボーナス含む)

退職前の年収(ボーナス、インセンティブ含む)。 290万(ボーナス含む)

性別 女性

 

学校卒業後、私は残念ながら就職に失敗してしまった。

アルバイトやパートを転々としながら、就職活動を繰り返し心も半ば折れかけていた時に、やっと手にすることができた「正社員」としての就職先。

それは、WEBや紙媒体の制作会社でした。

会社員として、しかも制作会社というキラキラした業種につけるなんて!

家族もとても当時は喜んで、ケーキを買ってお祝いしてくれました。

ここから2年間、キラキラした正解とは全く真逆なブラック企業とは知らず、

血反吐を吐く思いをすることとなる…。

 

◆最初は良かった?徐々に定時で帰れなくなる

もちろん、最初から過酷な労働環境なわけではない。

最初は、上司も優しく定時で先輩方も帰るように促してくれた。

だが、仕事も慣れた入社後半年ごろから徐々に定時で帰れなくなってく…。

最初は19時で退社…、気が付くと21時退社…

そして、終電に間に合えば良いという時間での退社となっていく。

責任感と、できる事が増えて、仕事量が増えただけなのか…

否、人を人とも思わぬ、パワハラ上司が仕事を押し付けてくるのです。

 

◆上司からのパワハラ、終わりのない無理難題

定時もゆうに回った夜20時、上司が私に一言

「この資料、明日の午前中までにお願い」

え…、20時ですけど?

明日って、今から資料作るしかないじゃん?!

そんなことは、当時の私(入社1年目)から言えるわけなく…

徹夜で資料を作成。

もちろん明日も、8時半から仕事である。

この常識のないパワハラ上司の口癖はこうである。

「こんなの制作会社なら普通だよ?」

新卒後、正社員として雇用してもらった私はこの言葉に洗脳され、上司から仕事も「え…」とは思いつつも強く反論することもなく、仕事を続けていた。

クライアントからの無理難題をすべて吸収し、クライアントと交渉することをしないイエスマン上司のしわ寄せはすべて制作部に回ってくる。

結局、納期ばかりが押し、納品日は泊まり込みの仕事も普通である。

「制作会社だから…」

果たして本当にそうだったのだろうか…。

 

◆終わらない仕事、長時間労働と休憩なしの毎日

当時の私のスケジュールはこうである

AM 6:30 起床、朝シャワーを浴びてご飯を食べて化粧して家を出る

AM 8:30 出社

PM 12:00 出社時にコンビニで買ったカップ麺を自分のデスクですする

PM 18:00 今晩も終電は確定しているので、コンビニで軽食を購入デスクで食べる

PM 24:30 退社、終電に飛び乗る

PM 25:30 帰宅、帰宅途中に買ったカップラーメンとチューハイで晩御飯

風呂に入る体力もないので

そのまま26時就寝

平日はこんな感じのスケジュールである。

さて、土日祝日のスケジュールはというと…

※あえて祝日とは記載しません

AM 6:30 起床、朝シャワーを浴びてご飯を食べる

AM 8:00 たまった洗濯物、部屋の掃除を片付ける

AM 11:00 家を出る

PM 12:00 出社時にコンビニで買ったカップ麺を自分のデスクですすりながら業務スタート

PM 18:00 今晩も終電は確定しているので、コンビニで軽食を購入デスクで食べる …そして、

以下同文なのである。

はい、「休日」なんてありません。

そんな仕事環境を続けて1年半。

ついに、家族から言われた一言は

「そんな生活してたら、あんた、死ぬよ」

「ああ…、死ぬのはやだなぁ…」

そんな事を、漠然と感じ、私は仕事を辞めることを決意する。

 

◆辞める時までブラック企業!急に宣告された退職日

「辞めたいです」

退職願いとともに、仕事を辞めたい旨パワハラ上司に伝えたところ、ここから、退職日までパワハラがさらにエスカレートする…。

もちろん、退職日は自分では決めさせてもらえず2か月はいてもらわないと困る。

と、希望退職日を変更された。

今まで取っていなかった昼休憩。

1分でも休憩時間を超えると、みんなの前に呼び出され休憩時間オーバーについて大声で叱られる。

(え、労働時間を超過しているのに、休憩1分でこんなに叱られるなんて…!)

今まで以上に終わらない仕事の量を与えられる。

出したデザインのダメ出しを大声で言われる。

社長の前で、この子使えないからと嫌味を言われる。

ネチネチネチネチと…

そんなある日、パワハラ上司から急に、私の携帯に電話がかかってくる。

「あ、来週から会社来なくていいから!」

とんでもない、怒りとともに、

こんな、ブラックでクソみたいな会社に来週から行かなくて良いという現実に嬉しさも同時にこみあげてきた。

携帯電話を切った私の手が震えていたことをすごく覚えている。

こうして私は、無事に(?)ブラック企業を退職することができたのである。

あの時、私に「死ぬよ」と、死の宣告をしてくれた家族に本当に感謝をしている。

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