私は現在32歳の女性です。
私が四年生大学を卒業後に5年間働いた地方中小企業の自動車部品設計会社での体験談となります。
雇用形態は正社員で新卒で入社しました。
手取り18万、ボーナスは夏冬合わせて80万ほどで年収は320万程でした。
そこでの入社経緯、作業内容、人間関係、得られたスキルと辛かった事などをお話します。
・入社した経緯は?
入社した経緯は元々工学部で勉強していて理系の専門職に就きたいと考えていたのと地元が岡山で地元の企業で就職したいと思っていたからです。
大学の教授の勧めもあり、岡山県内の中小企業の中ではそこそこ名のしれた自動車部品設計職に応募し、筆記試験と2回の面接を経て内定を頂き、入社することとなりました。
・そこでの業務内容と最初に感じた事
その企業での業務内容は主に2DCAD、3DCADを使用した自動車の足回り部の部品の設計・開発業務でした。
お客様のもとへ出張へ行き、打ち合わせ後に配置設計や性能要件をお聞きして社内の設計帆標準に落とし込みながら要望をかなえていくというものでした。
また、その部品にはゴム材も使用されていたのでその材料の開発や評価も仕事の一つでした。
その合間に技術報告会、QC、ベンチマーク調査などもありとても毎日忙しくもあり、充実した日々を過ごしておりました。
・人間関係での躓きとそこから得た事
上記の仕事内容自体は問題はなかったのですが、人間関係での躓きがありました。
それまで大学の友達や教授位しか人間関係が無かった私は初めての社会人という事で上司やともに働く同僚との関係性を築くことがとても難しいことを知りました。
例えば自分のプライベートなことを聞いてくる先輩に対してあまり言いたくない事をしゃべってしまい案の定裏で言われてしまったり、いわゆるお局様という方もいらっしゃったのでそう言った方々との関係性構築はしんどい部分がありました。
また、製品を性能評価する方の多くは、派遣社員や契約社員の方が大半でボーナスの有無も関係していたので新卒でなれない頃は依頼しても文句を言われることも多くありました。
社会人はとてもしんどいなあとその時に初めて感じたのを今でも覚えています。
・設計・開発職で得られた知識とは?
一般的に設計・開発職というと専門的なことも多いように思いますが、最初はCADなど比較的簡単な作業から覚えていきました。
私が使用していたのはAutocadというもので機械や部品設計に比較的多く用いられている設計ツールとなります。
冒頭で大学で理系専攻していたと言いましたが、私は工学部の化学科だったのでCADは勿論の事設計的知識は当時皆無の状態で入社をしました。
その為最初は先輩に教わりながら見様見真似で納入仕様書や製品図を描く際に何とか触りながら覚えていくといったところでした。
ただ、CADのスキルは割とつぶしが効きその後の転職活動にもスキルに書くことが出来るので今となっては学んでいてよかったと思っております。
その他はデータが毎回試験をするたびに膨大な量でExcelで1万行までいくほどでした。
その際にいかに早くお客様に報告書を提出するかがポイントとなるのでExcelやWordスキルはおのずと身についていきました。
・仕事をしていて辛かった事と転職を決意した経緯
とにかくこの仕事は出張・残業は当たり前です。
ひどい時は関東日帰り出張や海外もあります。
入社3年目以内で一人出張でお客様のもとへ出向きます。
技術営業の面もあるのでほぼ営業は役に立たない状態でした。
残業も日をまたぐ時も多く、先輩が残っていると帰りづらい雰囲気が本当にしんどかったです。
その為帰ってから1時を回っていることもあったのでそこから家事をするのは難しい時もありました。
ずっと働くのは徐々にしんどいと思ったのと丁度子供が出来たのを機に転職を決意しました。
今は若干給料面は落ちましたが自分の時間と家族との時間を十分にもてるので満足しています。