オフィス・事務の体験談

パチンコメーカーの派遣の仕事で倒れてしまった体験談

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急募の求人を勧められて働くことに

当時私は働きながら大学へ通っていたため、学校や実習の都合に合わせて休みが取りやすい派遣社員として働いていました。

ちょうど大学の卒論や実習で忙しく、数カ月間仕事をしていなかったのですが、大学が落ち着いたため長期で働けるところを探していました。

すると派遣会社から、すぐに働ける営業事務の仕事を紹介されました。

求人をすすめられた時点では「アミューズメント機器のメーカー」としか紹介されていませんでした。

私はそれまでメーカーの営業事務は経験があり、さらにとても働きやすい職場だったため、経験を活かせると思い面接を受けることにしました。

ふだんは求人を受けてから数日後に職場見学と言う名前の面接が組まれるのですが、その求人は即日で面接でした。

都合がよければすぐに来て欲しいと言われ、人手不足であることが分かりました。

向かった先はきれいな新しいビルで、制服あり、自宅から通いやすい距離、駅近、お給料も良いと条件はとてもよかったです。

ただし面接ではじめて「パチンコ遊技台のメーカー」ということが分かりました。

私はパチンコをふだんやらないため遊技台についてはうといことに少し不安があったのですが「パチンコの知識がなくても大丈夫」と言われました。

事務方は女性ばかりとも聞いたので、それならと思い働くことになりました。

 

休憩も取れないほどの激務

面接後、明日からでも来て欲しいと言われたのですが少し準備がしたいと思い、3日後から働くことにしました。

初日に驚いたのは、分煙がされていないこと。

営業さんの机には灰皿が置いてあって、仕事をしながらタバコを吸ってもOKです。

私が働く事務セクションは営業さんの机と離れたところにあったのですが、事務の女の子はなぜかタバコNG。

私も一緒に働いていた女性も喫煙者だったのですが、なぜか女性は席でタバコを吸ってはいけないという男尊女卑の謎ルールがありました。

仕事を教わりつつさっそく業務がスタートしたのですが、とにかく電話の量が半端ありません。

当時メールもありましたが、やはり連絡手段の主体は電話で、電話応対だけで1日のほとんどの時間が過ぎていきました。

そして、自分が持っている業務もなかなか終わらせられません。

私は自分で言うのもなんですが仕事が早く、ほとんどの職場で無駄に残業せず働いていました。

ところが電話で時間が取られてしまい、自分がやるべき仕事が終わらないのです。

休憩時間も取れず、お昼ご飯も食べられない日もたくさんありました。

 

パチンコの知識がなくても大丈夫と言われたのに

特に苦痛だったのが、パチンコ屋さんから機械が故障したという電話の取り次ぎです。

不具合や故障の状況を私が聞いて、それを開発や部品担当の部署に回して、壊れていると思われる部品を郵送する、という仕事をしていました。

ところが私はパチンコや遊技台の知識がまったくないため、故障や不具合を言われても、どの部品が必要か、どこが悪いのかはまったく分かりません。

私を間に置かず、店舗から直接開発や部品担当の方に話してもらった方がスムーズではないかと思いました。

しかも、両方の話を聞いて取り次ぐだけで長い時間がかかります。

担当している営業さんに相談しようとしても、なかなか営業さんはつかまりません。

そのため、送った部品を交換しても不具合が解消されないということも多くありました。

その際に怒られるのは私です。

パチンコ屋さんとしては、機械に不具合が出ていればその間入れられるお客様が減ってしまうことになります。

そのため、早く直したい気持ちもあり語気も粗くなることも多くありました。

そのたび私は怒鳴られ、開発や部品担当に連絡しても「内容が良く分からない」と言われ、私はどうしていいか分かりません。

周りの人に聞こうと思っても、それぞれの仕事で忙しく相手にしてもらえません。

そんなことが続き、毎日終電で帰ることも多くありました。

 

働き始めてから体重が激減し、摂食障害に

休憩や食事をとる時間もなく働いていたため、体重が1ヶ月でなんと5キロも減ってしまいました。

働いていてもふらつくことが多く、帰ってきても疲れや眠気で食事をとれず、その分睡眠にあてていました。

結局体を壊しながらも働いていた結果、ついに胃痛で倒れてしまいました。

その後食事がなかなかとれないことから心療内科を受診したところ、うつ病と診断され投薬がはじまりました。

派遣元にも相談し、次の契約で終了することになったときはとても安心しました。

その後食事がとれない状態から、たくさん食べるようになり摂食障害も併発してしまいました。

大学も休学し、仕事も1年休むことになってしまいました。

一人暮らしで頼る人もいなかったため、今までの貯金を崩しつつ生活し、療養しつつ何とか生き延びました。

今はうつ病や摂食障害も寛解し普通に生活を送っていますが、求人時点で相手の事業の実態が分からないところ、とにかくすぐに来て欲しいと言われるところ、条件が良すぎるところは警戒するようにしています。

 

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